かつて香川真司もプレーしたマンチェスター・ユナイテッド。
プレミアリーグ最強クラブに君臨していた名門は、近年低迷しており、今季も15位と惨憺たる順位に終わった。
1月にはルベン・アモリン監督のもとで構想外になった生え抜きスターのマーカス・ラッシュフォードをアストン・ヴィラにレンタルで放出している。
そのラッシュフォードは、負傷でシーズン終了となるまで17試合で4ゴール6アシストと新天地で活躍。ヴィラは彼の買い取りを希望しているが、資金面で厳しい状況にある。
ラッシュフォードの年俸は2300万ユーロ(38.2億円)ほどと高額。さらに、6位に終わったヴィラは、UEFAチャンピオンズリーグ出場を逃した来季は大幅な減収が予想され、主力選手の退団も噂されている。
そうしたなか、『Football Insider』は、「ヴィラはラッシュフォードの獲得費用捻出のために女子チームを売却しうる」という驚きの話を伝えた。
これはチェルシーのやり方を真似ろというもの。
昨年、チェルシーは女子チームを史上最高額の1.987億ポンド(389億円)で親会社のBlueCo社に売却した。
BlueCo社はチェルシーの共同オーナーであるトッド・ボーリー氏が率いるコンソーシアムが経営する身内企業だが、この売却はプレミアリーグが規定するPSR(利益と持続可能性規則)には違反しておらず、チェルシーはその収益を男子チームの補強費にも投じた。
同紙は「PSR規制回避のために身内に売却するというチェルシーの行動に他の多くのクラブは反対するだろう。だが、他のクラブがこの抜け穴を塞ぐ意欲を示すまでにヴィラはその機会を利用するべきだ」としている。