
日本代表が世界最速で予選突破を決めた2026年W杯。
日本と同じアジア最終予選グループCで最下位に沈む中国は、今月の残り2試合でインドネシア、バーレーンと対戦する。
『Titan』によれば、中国サッカー記者のヤン・イーウェイ氏は、「吹田の奇跡」の再現を期待しているという。
2024年から中国代表を指揮しているブランコ・イヴァンコヴィッチ監督は、2020年から2024年1月までオマーン代表監督を務めた。
そのイヴァンコヴィッチ監督率いるオマーンは、2021年9月に行われた日本とのW杯予選で1-0の金星を収めた。
ボール保持率は日本が65%を記録したものの、シュート数も枠内シュート数はオマーンが上回った。その試合が行われたのは、吹田にあるパナソニックスタジアムだった。
「6月5日、中国代表はインドネシア代表とのアウェー戦という重要な一戦に臨む。
これはまさに『生死を分ける戦い』だ。インドネシアをホームに迎えるこの一戦は、中国代表にとって絶対に勝たなければならない。たとえ引き分けても、予選突破の可能性は絶望的になる。
この一戦の最大の見どころは、イヴァンコヴィッチが4年前に日本で起きた衝撃的な番狂わせ、『吹田の奇跡』を再現できるかどうかだ。
2021年9月2日、イヴァンコビッチ監督率いるオマーン代表は、吹田で日本代表を1-0で破った。
端的に言えば、オマーンはダイヤモンド型中盤を基盤に、素早いトランジションで日本守備陣の背後を狙う強烈な攻撃を仕掛けた。
イヴァンコビッチ監督が『吹田の奇跡』でオマーン代表が示した中盤守備の基準を参考に、中国代表を変革してきたことは容易に見て取れる。
日本に0-7で敗れたアウェーゲームでは、中国は『吹田の奇跡』を起こしたオマーンと比べて、中盤守備の頻度がはるかに低かった。
(昨年9月のW杯予選で)0-7で日本に敗れたことが、中国代表を夢から覚まさせた。それ以来、中国には大きな変化が起きた。それは、選手たちがよりハードワークするようになったのだ。
中国代表の中盤を『吹田の奇跡』の基準に変革しようとしたイヴァンコヴィッチ監督の努力は、決して無駄ではなかった。
インドネシアとのアウェー戦で、中国代表は確かに比較的弱い立場にある。
しかし、イヴァンコヴィッチ監督率いる中国代表には、既に『吹田の奇跡』を再現するための現実的な基盤が備わっていることは注目に値する。
中盤での守備の強さを発揮できれば、ジャカルタで『吹田の奇跡』を再現し、インドネシアを予想外に撃破することも不可能ではない」
勝利必須のインドネシア戦で、奇跡の再現を期待しているようだが、果たして。
ジャカルタでの一戦は5日に行われる。