29歳のGK高丘陽平が所属するMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスは、1日に北中米最強チームを決めるCONCACAFチャンピオンカップ決勝を戦ったが、クルス・アスルに0-5の完敗を喫した。

そうしたなか、6日にクラブはメキシコ・シティから帰国した後に選手やスタッフの多くが胃腸疾患に見舞われたと発表。

食中毒とみられる症状に襲われたようだ。

『CBC』によれば、バンクーバー・ホワイトキャップスに所属する3人のカナダ代表選手は代表に合流したものの、7日に行われるウクライナとの親善試合には出場できないと判断されたという。

カナダ代表を率いるアメリカ人のジェシー・マーシュ監督は、毒をもられた証拠はないとしつつも、憤慨していた。

「バカげている。何か対策を講じなければならない。2年連続でこのようなことが起きているのは偶然ではない。

もし私がバンクーバー・ホワイトキャップス、コロンバス・クルー、あるいはMLSの選手だったら、怒りを覚えるだろう。こんなことが許されていたら、本当に腹が立つ。

これは明らかだ。2年に渡って決勝戦で、そしてMLSのチームが食中毒になるなんて、ありえない。彼らが何も言えないのは理解できる。確証がないし、私も確信してはいない。

でも、これはあまりにも偶然すぎる。残念なことだ」

昨年にメキシコのパチューカで行われたCONCACAFチャンピオンカップ決勝でもMLSコロンバス・クルーの選手やスタッフたちが食中毒に見舞われている。

51歳のマシュー監督は、レッドブル・ザルツブルクで南野拓実を指導したこともある人物。これまでもメキシコでの試合では、火災警報器が鳴らされたり、宿泊ホテルの外で騒ぎを起こされたりしたことがあるそう。

指揮官は「メキシコに行くと、(ホームである相手に)競争優位性がある。しかし、チームに毒を盛るというのは別の形態だ」とも語っていたという。

ただ、バンクーバー・ホワイトキャップスの監督は「故意に毒を盛られるようなことはなかったと思う。でも、分からない」と述べている。

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