
9番はサッカー界で最も伝説的なナンバーの一つ。歴史を通して、数え切れないほどの素晴らしい選手がこの象徴的な番号を背負い、伝説的なキャリアを描き、消えることのない足跡を残してきた。
ゴールを決めるストライカーを象徴する「9」。今回は『GMS』から「サッカーの歴史上最も偉大な9番ランキング」をご紹介する。
5位:アルフレド・ディ・ステファノ
9番を付けたチーム:レアル・マドリー
アルフレド・ディ・ステファノは母国のアルゼンチンで4年間、コロンビアで4年間を過ごしたあと、1953年にレアル・マドリーへと移籍した。
当時すでに27歳になっていたにもかかわらず、彼は世界最高のクラブで10年以上を過ごし、1957年から1961年までスペイン代表としてもインターナショナルマッチに出場した。
究極のオールラウンダーと言われた彼はクラブでも代表でも最前線で様々な仕事をこなし、300ゴール以上を決め、バロンドールを2回受賞し、ヨーロッパカップを5回優勝、ラ・リーガを8回制覇するなど圧倒的な存在となった。
4位:ボビー・チャールトン

9番を付けたチーム:マンチェスター・ユナイテッド
イングランド代表としてワールドカップ優勝を果たし、マンチェスター・ユナイテッドで3回のリーグ制覇をしたボビー・チャールトン。21世紀になるまでイングランド代表の最多得点記録を保持していた。
彼は間違いなく背番号9を背負った史上最高の選手の一人である。サイドからキャリアをスタートして中央へとポジションを移し、模範的な態度と強烈なシュート、無尽蔵のスタミナで多くの成功を収めた。
ミュンヘンの悲劇によって8名もの中心選手を失ったマンチェスター・ユナイテッドの希望となり、10年後にヨーロッパカップ優勝を導いたという事実は、彼の人生を彩る感動のストーリーである。
3位:ルイス・スアレス

9番を付けたチーム:フローニンゲン、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、ナシオナル、グレミオ、インテル・マイアミ
ルイス・スアレスは近年のサッカーの歴史においてもっとも物議を醸した選手の一人であり、2010年ワールドカップでの悪名高き故意のハンドや、3度に渡った噛みつき事件など、多くの対戦相手やファンから嫌われる存在だった。
しかし彼の実力を軽く見る人はいない。そしてこれまで所属した数々のクラブで「9番」を任され、継続的な成功を収めてきた。
しかもリオネル・メッシのようなスーパースターとともにプレーしていても遠慮を全くせず、しかも相手を生かすことも厭わない。現代サッカーの理想を体現した9番である。
2位:アラン・シアラー

9番を付けたチーム:サウサンプトン、ブラックバーン、ニューカッスル
プレミアリーグの得点記録保持者であるアラン・シアラー。彼がキャリアを通して1部通算260ゴールを決められたのは、決して偶然ではない。そのゴール前での勝負強さは、様々な選手のお手本になるようなものだった。
1992年に加入したブラックバーンでは3年後にクラブをプレミアリーグ優勝に導き、その後自身の故郷のチームであるニューカッスル・ユナイテッドへと移籍。地元のヒーローとしてキャリアを終えた。
彼が加入時には名選手レズ・ファーディナンドが9番をつけていたが、シアラーは熱心に説得し、愛してやまないそのナンバーを譲ってもらったという。
1位:ロナウド

9番を付けたチーム:クルゼイロ、PSV、バルセロナ、インテル、レアル・マドリー、コリンチャンス
サッカーの歴史上最高の9番。「R9」と言えば誰のことなのか、すぐに分かるほどの実力を持っていた。クルゼイロでデビューして47試合44ゴールを決め、ブラジルを席巻した天才。
その後PSVアイントホーフェンでヨーロッパの舞台に躍り出て、バルセロナとインテルを渡り歩き、世界最高のストライカーとしての地位を確立した。
2度のバロンドールを受賞し、2回のワールドカップ優勝を果たした。怪我との戦いがなければ、クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシを凌駕する結果を残していただろう。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んで選出しております。