日本サッカー協会は、フランスで行われるリモージュ国際大会に臨むU-17日本代表メンバー22名を21日に発表した。

サガン鳥栖U-18に所属する谷大地もそのメンバーに選ばれている。

谷は、父親が韓国人歌手キム・ジョンミンさん、母親は元アイドル歌手の谷ルミコさんと日韓両国にルーツを持っている。

韓国でサッカーを始め、2023年までKリーグ傘下クラブでプレーしていたが、2年前に日本に留学し、現在はJ2サガン鳥栖U-18でプレーしている。

今年のAFC U17アジアカップでU-17日本代表メンバーに選出されたことは、韓国でも話題になった。

今回も韓国の『Maeil Business Newspaper』は、「谷のU-17代表選抜は今回が2度目だ。韓国でサッカーを始めた谷はFCソウルのユースチームでプレーした。その後、日本にサッカー留学し、2023年に日本のサガン鳥栖に移籍した。以前、父キム・ジョンミンは『子供たちはパスポートを2つ持っています。2つの国で生まれたんです。誤解されているかもしれませんが、子供たちにとって韓国か日本のどちらかを優先するということはあり得ません。日本が先にチャンスを与えてくれたんです。プロ選手でもないし、まだ若いので、(国籍選択で)どうなるかは分かりません』と語っている」と伝えた。

また、同じく韓国の『Xports News』は「谷大地は17歳未満であるため、韓国と日本の二重国籍を有している。

彼の国籍は、その後の本人の選択によって決定される。前回の日本代表選出に続き、このニュースはネットユーザーの間で激しい議論を巻き起こし、様々な反応が見られた。『兵役免除だから?』『なぜ韓国では代表でプレーしないの?』といった意見も見られた一方で、『選択は自由じゃないのか?』『制度がいいことを理由に日本を選ぶことに何の問題があるのか?』『どこにいても応援する』といった肯定的な意見も多数寄せられた」と伝えている。

韓国には兵役があるが、在釜山日本国総領事館によれば、「韓国においては兵役制度があり、韓国国籍を含む重国籍の男性は、18才になる年の3月末日までに韓国国籍を離脱しなければ、兵役義務が適用されます」とのこと。

また、日本の外務省は、「外国の国籍と日本の国籍を有する人(重国籍者)は、20歳に達するまでに(18歳に達した後に重国籍になった場合は、重国籍になった時から2年以内に)、いずれかの国籍を選択する必要があります」としている。

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