モンテディオ山形は18日、渡邉晋監督との契約を、6月16日付で解除したことを発表した。
本日18日(水)より佐藤尽コーチが暫定的にチームの指揮を執っているという。
渡邉監督は1973年10月10日生まれの51歳。桐蔭学園高校から駒澤大学を経て、1996年にコンサドーレ札幌(当時)でプロ入り。1997年に移籍したヴァンフォーレ甲府で主力DFとして活躍し、その後ベガルタ仙台で2004年に現役を引退した。
引退後はそのまま仙台で指導者となり、2008年からトップチームコーチ、2014年4月からはグラハム・アーノルド監督の退任を受けて監督に就任。当時まだ珍しかったポジショナル志向のサッカーを取り入れ、チームを6年連続J1残留へと導いた。
2021年にレノファ山口FCを率いたのち、2022年に山形のトップチームコーチに就任。ピーター・クラモフスキー監督が解任された2023年4月から監督として指揮を執り、攻撃的なスタイルでここ2シーズンのJ2では5位、4位という好成績を残していた。
しかし、今季は開幕から下位に低迷し、先週末の15日に行われたベガルタ仙台との「みちのくダービー」では、ホームで3-4の逆転負け。4連敗で残留圏内ギリギリの17位に転落したことから監督交代に至ったとみられる。
以下は契約解除が決まった渡邉監督のコメント。
「私、渡邉晋は、このたびモンテディオ山形の監督を退任することとなりました。志半ば、悔しい思いが募りますが、これを機にチームが上昇していくことを心から願っております。
日頃よりクラブをご支援いただいております自治体の皆さま、ご協賛企業の皆さま、ファン・サポーターの皆さまのご期待に応えることができず申し訳ありませんでした。
チームには力のある選手が揃っています。リーグ後半戦の選手の躍動、チームの躍進を今一度信じていただき、引き続き熱くサポートしていただけると幸いです。
最後に、青白のモンテサポーターの皆さまへ。いかなる時もチームを励まし、鼓舞し、後押ししてくれたこと、心から感謝しています。本当に、本当に、ありがとうございました。
ブルイズを歌いそして跳ねるあなたたちの姿を、選手の背中越しに眺めることが私の一番の喜びでした。それがもう叶わないのは寂しくもあり、悔しくもありますが、それら全ての感情をエネルギーに変えて、私も前進していきます。
三年半、ありがとうございました。引き続き、皆さまの温かいご声援を賜りますようお願い申し上げます」
モンテディオ山形は今週末、22日(日)に14位のブラウブリッツ秋田とアウェイでの「奥羽本戦」に臨む。