サッカーの試合に欠かせない存在である審判だが、時に暴力的な行為に晒されることもある。

『Sky』によれば、日本代表GK鈴木彩艶もプレーするイタリアでは、審判員を公務員としてみなす歴史的な法律改正が行われたという。

「審判員に対する暴力行為を行った者は、公務員を攻撃した者と同様の罰則、さらには投獄の対象となる」とのこと。

スポーツ・青少年担当大臣であるアンドレア・アボーディ氏は、「本日承認されたスポーツ政令には、競技の公正性を確保する審判員および技術スタッフに関する規定が含まれており、これらの人員に対する攻撃行為に対する罰則および処分が、公共の安全を担当する当局によって承認される」とコメント。

また、イタリア審判協会会長は「この歴史的な法律の承認に大きな喜びと感動を感じている。審判員の保護がついに刑法に盛り込まれることになった」などと述べている。

イタリアでは3部リーグの審判が襲撃で腕を骨折するなど、審判に対する暴行沙汰が増加。この2年間で審判に対する計870件もの被害が確認されているそう。

地域リーグが579件と最も多く、そのうち126件が重傷に至るものだったとも。また、襲撃の85~90%は選手や監督らコーチ陣によるものだったという。

編集部おすすめ