
イタリア1部ASローマとキットサプライヤーのadidasは8月28日、2025-26シーズンのアウェイユニフォームを発表した。
実はクラブ史上初となるこのオレンジ・アウェイは、今季のセリエA第2節でピッチ・デビューを果たしている。
AS Roma 2025-26 adidas Away
ローマ 2025-26 adidas アウェイ ユニフォーム
今季のアウェイユニフォームは、初めてオレンジを基調としたデザインが登場した。
ローマのアウェイといえばホワイトが定番で、オレンジは時代によってサードに使われてきた色。慣例を破ってまでこの色をアウェイに採用した理由は、デザインのコンセプトにあるのかもしれない。

左胸のエンブレムは、ここ数年で登場回数が増えた旧デザイン。正確には、オオカミの横顔だけを抜き出した1990年代前半のデザインとなる。
また、ユニフォームの胸部は空白に。ローマはイタリアを代表する名門クラブの一つだが、メインとなる胸スポンサーが決まらないままシーズン開幕を迎えている。

今作の特徴は、アウェイとしては史上初のオレンジ色と、左肩から右裾にかけて切り裂くような稲妻グラフィック。これはどちらもローマ神話に基づく要素と考えられる。
稲妻は、木星の語源であり天候や雷を司るローマ神話の最高神「ユピテル」を象徴するもの。2019-20シーズンのアウェイユニフォームでも、ユピテルをイメージした稲妻デザインが使われていた。
そしてオレンジは、火星の語源となった戦いの神「マルス」。
なお、クラブ側はこのデザインを「戦いと雷の神マルスを象徴するもの」と説明しており、軍神マルスの勇ましさを単に稲妻で表現しただけかもしれない。ちなみに、マルスと雷に関連性はないとされている。

ローマ神話をデザインしたアウェイユニフォームは、現地時間8月30日に敵地で行われたセリエA第2節ピサ戦でお披露目に。試合は1-0でローマが勝利し、デビュー戦を勝利で飾った。
ユニフォームは、クラブ公式オンラインストア、adidasオンラインストア他で販売中。