今夏マンチェスター・ユナイテッドから1年間の期限付きでバルセロナへ加入したイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード。

先月27日には日本で開催されたヴィッセル神戸との親善試合に出場し、新天地でのデビューを飾った。

日本の各メディアからも“スター選手”と紹介され大いに注目されたほか、移籍発表直後という事情もありヨーロッパの各メディアからも高い注目度で「お披露目試合」を迎えた。

そんなラッシュフォードだが、マンチェスター出身で、マンチェスター・ユナイテッドの下部組織からトップチームまで上り詰めた生粋のユナイテッド育ちの選手でもある。

イギリス紙『The SUN』は13日、そうした経歴を持つラッシュフォードだからこそ語ることができるユナイテッド批判を報じた。

ポッドキャスト『The Rest is Football』に出演した彼は、長く成功を収めるチームには「必ず原則がある」とし、「新しくチームに加わるコーチや選手もその原則に従うか、あるいはその原則に付け加える必要がある」と持論を展開。

続けて、「方向性が常に変わってしまうとリーグ優勝は期待できない。ユナイテッドは本来あるべき姿をはるかに下回っているが、過去6カ月間でそれができただろうか。何を期待できるだろうか」と長期的な方向性・大戦略のない古巣を批判した。

またリヴァプールを例に挙げ、長期的な計画の実行の重要性を説いている。

「人々は我々は何年も移行期にあると言う。移行期にあるためには、移行を始めなければならない。実際の移行はまだ始まっていない。

リヴァプールがこのような状況に陥った時、彼らはユルゲン・クロップ監督を招聘し、彼を信頼し続けた。

しかし、当初は勝利を収めることはできませんでした。人々が記憶しているのは、彼がシティと競い合い、数々のタイトルを獲得した最後の数年間だけです。

移行を始めるには、計画を立ててそれに従う必要があります。ここで私が言いたいのは、自分の状況を現実的に捉えるということです。勝つために、これまで様々な監督、アイデア、戦略が試されてきた結果、結局は誰もいない場所にたどり着いてしまうのです」

愛する古巣に警鐘を鳴らすラッシュフォード、忠言はユナイテッドに届くだろうか。

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