2021年から2023年にかけて鹿島アントラーズで活躍したブラジル人MFディエゴ・ピトゥカ。

コロナ禍の中で来日を果たすと、サントスで中心選手となっていた実力をいかんなく発揮。

左足から放たれる長短の正確なパスでゲームを作り鹿島の中盤を支えた。

ピトゥカは2024年1月、クラブ創設111年目にして初の2部(セリエB)降格を喫したサントスへ復帰。1年での1部復帰に大きく貢献したものの、今季はクレーベル・シャヴィエル監督のもとベンチに甘んじることが多い。

そんなピトゥカに、Jリーグクラブが声をかけているようだ。『Trivela』は30日、J2のV・ファーレン長崎がサントスへオファーを出していると伝えた。

J1復帰を目指す長崎は、1年間のレンタル契約を希望しており、サントスのフロントは現在この提案を検討中とのこと。ピトゥカはブラジル全国選手権での出場試合数の規定により、国内の他クラブには移籍できないという制限がある。

また、熱心なサントスのファンとして知られるピトゥカだが、過去に鹿島でプレーした経験もあり、「再び日本でプレーしたい」という強い思いをクラブ首脳陣に伝えているそう。

さらにピトゥカの移籍が進む可能性が高まるもう一つの要因が、クラブによる未払い金の存在。『Trivela』の情報によれば、2023年末に加入した際の契約ボーナスなど「高額の未払い金」があるようだ。

これらを解決するためにも、今年8月に33歳になるピトゥカの日本復帰は全ての関係者にとって最良の選択だとサントスは考え始めているという。

なお、V・ファーレン長崎とサントスは、2023年12月末に発生したファビオ・カリーレ監督(当時)らの契約問題で衝突。

2025年3月には長崎が東京地裁への提訴準備を完了したことを発表しているが、対象はカリーレ氏とブラジル人コーチ3名のため、サントスとの交渉に問題はないようだ。今後の動向が注目される。

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