昨年行われたアジアカップでは、日本代表と対戦して先制点を挙げるなど健闘したベトナム代表。

近年は、国外に居住するベトナム人および外国籍を持つベトナム系移民を指す「越僑」の選手を同国代表に招集するケースも増えている。

越僑は日本にも多く居住しており、ベトナムサッカー界も注目しているようだ。

ベトナムメディア『Bongda Plus』は4日、流通経済大柏高校3年のGKグエン・バ・ニャット・カーの特集記事を公開した。

グエンは2015年に家族で日本に移住し、サッカーを始めた。

196センチの長身GKは、過去に学校から国籍を日本に変更するよう求められたが、将来的なベトナム代表入りを目指すためにこの申し出を断ったという。

昨年初頭にU-20ベトナム代表が日本で合宿をした際には、グエンの家族がベトナムサッカー協会と連絡を取り、この合宿に参加。

同メディアはグエンの同合宿でのパフォーマンスを「U-20代表合宿で彼はすぐにチームに溶け込み、自信を持ったプレーを披露。空中戦での強さや、安定した反射神経を見せた」と伝え、「まだ成熟したGKとしての完成度には達していないが、17歳という年齢を考慮すれば成長の余地は大きい」と、ポテンシャルを高く評価した。

ベトナムメディアは、越僑の長身GKであるグエンを、ロシア出身の越僑GKダン・バン・ラム(元セレッソ大阪)やスロバキア出身の越僑GKフィリップ・グエンの姿に重ね、「ニャット・カーの登場は未来への希望となっている」と、将来的にベトナム代表の守護神に成長することを期待した。

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