南野拓実が所属しているASモナコは9日、2023年夏から指揮を執ってきたアディ・ヒュッター監督の解任を決定したようだ。

モナコは今シーズンやや苦しい立ち上がりとなっており、リーグアンでは4勝1分2敗の5位。

チャンピオンズリーグでも第1節のクルブ・ブルッヘ戦で1-4と敗戦するなど難しい状況にあった。

『L'Equipe』が報じたところによれば、モナコは木曜日にヒュッター監督に解任の決定を伝達したとのこと。その理由は成績不振の他にも「数週間にわたる監督と選手の間の不和」があったという。

またヒュッター監督の他にもアシスタントを務めてきたクリスティアン・ペインティンガーとクラウス・シュミットも同じくチームを去るようだ。

モナコは解任の決断の前に後任の候補と接触しており、最初はエディン・テルジッチ氏(元ボルシア・ドルトムント監督)に声をかけていたとのことだが、そのオファーは拒否されていたよう。

そして最終的には2024年からユニオン・サン=ジロワーズを率いている38歳のベルギー人指揮官セバスティアン・ポコニョーリを招聘することに決めたという。

ポコニョーリは1987年生まれの若手監督で、ベルギー代表選手としても13試合に出場するなど長く活躍した名左サイドバックであった。

2021年にユニオン・サン=ジロワーズで現役を引退したあと、そのまま同クラブのU-21カテゴリーで指導者に転身し、その後ヘンクとベルギー代表のU-18を指揮した。

そして2024年の夏には町田浩樹が所属していたユニオン・サン=ジロワーズのトップチームで監督に就任し、昨季はチームを90年ぶりのリーグ優勝とチャンピオンズリーグ出場に導いていた。

記事によれば、ポコニョーリとユニオン・サン=ジロワーズの間の契約には100万ユーロ(およそ1.8億円)程度の契約解除料が設定されており、引き抜き交渉は順調に進んでいるとのこと。

ポコニョーリのアシスタントを務めている元ベルギー代表FWケヴィン・ミララスもともに移籍する可能性が高まっているとのことで、現在モナコで交渉を行っているそうだ。

ヒュッター監督は、レッドブル・ザルツブルク時代から南野を指揮しており、南野にとってはヨーロッパでの最大の理解者であり恩師と言える存在。

この指揮官交代によって彼の立場がどのようになるのか、今後の動きが注目される。

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