J1残留争う横浜FCが湘南ベルマーレとの直接対決で勝利!特別指定選手・細井響のプロ初ゴールが決勝弾に
J1残留争う横浜FCが湘南ベルマーレとの直接対決で勝利!特別指定選手・細井響のプロ初ゴールが決勝弾に

[J1第32節、横浜FC 1-0 湘南ベルマーレ、9月28日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場]

残留争う湘南との直接対決を制した横浜FCは2試合ぶりの勝利を手にし、勝点を31に伸ばした。これで19位湘南との勝点差を6に広げた。

この日、左ウィングバックで先発したDF細井響(きょう、来季横浜FC入団内定・新潟医療福祉大4年)は、値千金の決勝点となる自身プロ初ゴールを挙げてチームを勝利に導いた。

特別指定の救世主

今年3月に来季横浜FC入団内定と今季の特別指定選手登録が発表された細井は、ここまでリーグ戦4試合連続で先発出場するなど、日々評価を高めている。

この日も粘り強い守備で相手の突破を食い止め、自陣ゴール前では身体を投げ出す決死のディフェンスで失点を許さなかった。

横浜FCの背番号70は「(三浦文丈監督から)主に守備を期待して使っていただいているので、自分のタスクをまずは遂行することを毎試合意識しています。結構やられてしまうところもありましたが、ゼロに抑えられて良かったです」と自らのプレーを振り返った。

この試合で細井は、武器であるロングスローから何度もチャンスを演出。190センチの大型FW櫻川ソロモンへめがけて放り込まれるボールで、湘南ゴールを脅かした。

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ロングスローを投げ込む細井

そして前半32分、横浜FCが敵陣右サイドでスローインを獲得すると、細井が相手ペナルティエリア内にロングスローを投げ込む。一度相手DFにクリアされたが、ボックス内でこぼれ球に反応した細井が左足ボレーシュート。球威のあるシュートがゴールネットに突き刺さった。

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プロ初ゴール後にチームメイトから祝福された細井(中央、背番号70)

「一つ(ロングスローを投げる)役割をいただいているので、投げるからには得点につなげたいという想いで投げました。そのまま入れば良かったですが、自分のところにたまたまこぼれてきたので、迷いなく(足を振った)。

ぴったりいいところに(シュートを)持って行けたのかなと」

続けて横浜FCの背番号70は「苦しい試合で一点取れたというのは、素直にうれしいです」と、自身プロ初得点のシーンを振り返った。

試合終盤は残留に向けて負けられない湘南の圧力に押し込まれたが、最後まで集中力を切らさなかった横浜FCがホームで完封勝利。シックスポイントマッチとなった神奈川ダービーをものにした。

それでも、得失点差で順位が一つ上回る17位横浜F・マリノスとは勝点31で並んでおり、今後1試合も落とせない戦いが続く。

次節、横浜FCは来月4日午後3時からアウェイのベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦する。浜ブルーの戦士たちは、細井の成長を追い風に、リーグ戦での連勝を狙う。

(取材・文 縄手猟)

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