
ヨーロッパでも屈指のスカウティングで躍進を遂げてきたアタランタ。イタリア国内外を問わず、これまで多くの隠れた才能を掘り出してきた。
今回はそんな中からとりわけ飛躍した選手たちを見ていきたい。
ロビン・ゴセンス
アタランタ在籍期間:2017~2022
現所属:フィオレンティーナ(イタリア)
国内のプロクラブでプレーすることなくドイツ代表でデビューした変わり種のウィングバック。
若手時代はオランダでキャリアを積んだことで知られ、ヘラクレス・アルメロで活躍して2017年にアタランタへ加入した。
3年目にその攻撃センスが開花し、セリエAでは9ゴールを記録。翌シーズンはさらに数字を伸ばし、11ゴールをマークした。
その後はインテルを経て昨季にウニオン・ベルリンへ加入、29歳にしてブンデスリーガデビューを果たしている。
フランク・ケシエ

アタランタ在籍期間:2015~2019
現所属:アル・アハリ(サウジアラビア)
コートジボワール代表のケシエは、アタランタでプロキャリアをスタートさせている。
チェゼーナへのローンから復帰した2016年にトップチームデビューを果たすと、セリエAで6ゴールをマークする活躍で話題に。
早くも翌年にはACミランへ加入。最初の2シーズンの間はローンでプレーしていたが、主力として活躍したことで2019年に完全移籍となった。
現在はサウジアラビアのアル・アハリでプレーしており、今季のACL優勝に貢献している。
マルテン・デ・ローン

アタランタ在籍期間:2015~2016
現所属:アタランタ(イタリア)
SNSでのユニークな投稿で知られるオランダ代表MF。母国ではフェイエノールトなどで育成され、ヘーレンフェーンで頭角を現した。
2015年にアタランタへ加入。初年度から主力としてプレーすると、一年でミドルズブラへと引き抜かれた。
プレミアリーグでも活躍したものの、力及ばずチームは降格。再び一年でアタランタへ買い戻されている。
以降は長らく中盤で不動の存在となっており、昨季はEL優勝に貢献。自身のキャリアで初めてとなるタイトルを獲得した。
ベラト・ジムシティ

アタランタ在籍期間:2016~
現所属:アタランタ(イタリア)
アルバニア代表のキャプテンも、アタランタで飛躍した選手であろう。
自身はスイスで生まれ育った選手で世代別ではスイス代表としてプレー。チューリッヒからアタランタへ加入したのは2016年だった。
当初はイタリア国内クラブへのローンで経験を積んだ。ベネヴェントでは降格という結果に終わるも初めてシーズンを通してセリエAで活躍。
2018年にアタランタのトップチームへ復帰すると、以来守備の要として長年チームを支えている。昨季はEL優勝を果たした。
ラスムス・ホイルンド

アタランタ在籍期間:2022~2023
現所属:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
父は元サッカー選手、また双子である二人の弟もプロのサッカー選手というアスリート一家に生まれたホイルンド。
母国デンマークではコペンハーゲンでプレーしたが、トップチーム定着を待たず2022年の冬にオーストリアのシュトゥルム・グラーツへ。
その夏にアタランタへ加入。初年度にセリエAで9ゴールをマークすると、翌年には巨額な移籍金でマンチェスター・ユナイテッドへ引き抜かれている。
今シーズンからはユナイテッドの9番を背負っており、大きな飛躍が期待されている。