
ドイツ1部ボルシア・ドルトムントとキットサプライヤーのPumaは8日、2025-26シーズンに向けた新ホームユニフォームを発表した。
胸スポンサーは、2020-21シーズンからのパートナーだった「1&1」との契約が終了。
Borussia Dortmund 2025-26 Puma Home
ボルシア・ドルトムント 2025-26 Puma ホーム ユニフォーム
新ホームユニフォームは、シンプルなピンストライプ柄を用いた昨季から一変し、肩部分のジグザグが特徴のグラフィカルなデザインが登場。
その胸部には、クラブ史上初めて英国の通信会社「vodafone」のロゴマークが付く。
Jリーグでは浦和レッズの胸スポンサーだったこともあるこのブランド。いわゆる欧州5大リーグのユニフォームにロゴを掲出するのは、2005-06シーズンのマンチェスター・ユナイテッド以来、実に20年ぶりのことである。

背面の首元には引き続き、“Borussia Verbindet(ボルシアは人々をつなぐ)”をレタリング。
クラブが掲げる多様性と団結の理念を象徴する言葉だが、それをユニフォームに刻むということは、理念を掲げるというよりもメッセージの発信に近いのかもしれない。

今作の大きな特徴である肩のダイナミックなグラフィックは、チームの本拠地「ジグナル・イドゥナ・パルク」ホーム側のゴール裏スタンドを視覚的に表現したもの。
約22,000人を収容可能というこの巨大なゴール裏は、試合のたびにユニフォームを着たドルトムントのサポーターでびっしりと埋め尽くされる。その圧巻の光景からゲルベ・ヴァント(黄色い壁)と呼ばれるほどだ。
だが、このデザインに別の懐かしいユニフォームを思い浮かべたファンもいるに違いない。

別のユニフォームとは、1993-94シーズンで使用したホームキットのこと。
ジグザグの黒いグラフィックの描き方が今作と非常によく似ている。クラブ、Pumaの両者ともNike時代のこのユニフォームに言及していないが、触発されたと見て間違いないだろう。
なお、ドルトムントは昨季のホームキットで1996-97チャンピオンズリーグモデルを、そして特別ユニフォームでは1994-95モデルを、それぞれモチーフにしたデザインが話題を呼んだ。今作で2季連続の90年代リバイバルだ。

このユニフォームのデビュー戦は、現地時間8月10日にホームで行われるユヴェントスとのフレンドリーマッチに決定。
なお、プーマジャパンでは9月上旬より、このユニフォームの販売開始を予定している。