オーストラリア1部シドニーFCは17日、元ブラジル代表MFドウグラス・コスタとの契約を解除したと発表した。
同クラブは、コスタとの契約を解除した理由について「個人的な問題により、ブラジルを出国できなかった」と説明しているが、ブラジルメディアはコスタが出国できなかった理由について報じている。
『Globo Esporte』によると、ブラジル人ドリブラーは、自身の子どもたちへの養育費49万2000レアル(約1366万円)を支払わなかったとして、2023年ごろにブラジルのポルト・アレグレ第8裁判所から逮捕状が発行されていたという。
同裁判所が秘密保護を宣言しているため、詳細は不明となっているが、コスタには最初の結婚相手との間に3歳と5歳の子どもがいる。
逮捕状が発行された2023年当時は、MLS(アメリカ1部)のロサンゼルス・ギャラクシーに所属しており、ブラジルに帰国しなかったため逮捕は免れていた。
だが、今夏に母国へ帰国し、現在は逮捕状が発行されているため、ブラジルを出国できない状況が続いている。
現在35歳のコスタは2008年にグレミオでプロデビュー後、シャフタール・ドネツクを経てバイエルン、ユヴェントスなど欧州のビッグクラブで活躍した。ブラジル代表としても2018年のワールドカップに出場している。
昨季からシドニーFCに加入し、クラブのAFCチャンピオンズリーグ2準決勝進出などに貢献。
コスタは同クラブ退団に際して「家庭の事情により、チームに戻ることができず、大変申し訳なく思っています。しかし、シドニーで過ごした時間はいつまでも大切に心に刻まれます。
クラブのサポーターの皆さん、私とチームに注いでくださったサポートに心から感謝しています。皆さんの前でプレーできたことは本当に特別な経験です。決して忘れることはありません」とコメントを残している。
バイエルン時代は、アリエン・ロッベンやフランク・リベリとポジションを争った名ドリブラー。このままキャリアが終わってしまうことにならないでほしい。