
サッカー界で大きな存在感を見せているサウジアラビア。政府系の投資ファンドが多額の資金を注入しており、世界各国のスター選手を買い漁っている。
今回は『Planet Football』から「この夏の移籍マーケットでサウジアラビアリーグに移籍したスター選手たち」とご紹介する。
キングスレイ・コマン
国籍:フランス
移籍元:バイエルン・ミュンヘン
現所属:アル・ナスル
年俸:2500万ユーロ(およそ43.37億円)
バイエルン・ミュンヘンとフランス代表で長く活躍してきたキングスレイ・コマン。パリ・サンジェルマンで育成され、ユヴェントスで大ブレイクを果たし、世界トップクラスのウインガーとして名を知られてきた。
ヨーロッパでは2024年まで11年連続でリーグタイトルを獲得するという「優勝請負人」でもあり、数多くの栄光に満ちたキャリアを送った。
そして29歳になった今季、サウジアラビアのアル・ナスルへと移籍することを決断。移籍金は3000万ユーロとなった。バイエルン時代は年俸1700万ユーロだったとされているが、中東では年間2500万ユーロ程度に増加したという。
テオ・エルナンデス

国籍:フランス
移籍元:ミラン
現所属:アル・ヒラル
年俸:1800万ユーロ(およそ31.23億円)
アトレティコ・マドリーの下部組織で育ち、レアル・マドリーとミランでヨーロッパのトップレベルのサッカーを戦ってきたサイドバック。フランス代表でも38試合に出場した。
まだ27歳という若さであったものの、この夏にはミランから減給となる契約更新オファーを受けたという。それを拒否したテオ・エルナンデスであるが、ヨーロッパには現実的な選択肢がなかったそうだ。
それにより、サウジアラビアからの有力なオファーを受け入れ、アル・ヒラルへの移籍を決断。給料はミラン時代の450万ユーロの何倍にもなる1800万ユーロ。
マテオ・レテギ

国籍:イタリア
移籍元:アタランタ
現所属:アル・カディシヤー
年俸:1600万ユーロ(およそ27.76億円)
アルゼンチン生まれのイタリア代表選手。2023年にジェノアへ加入してからセリエAで大ブレイクを果たし、昨季はアタランタで36試合25ゴールを決めるなど活躍した。
得点王のタイトルを手にして数々のビッグクラブから狙われる中、まだ26歳という若さの彼が選んだのはサウジアラビアのアル・カディシヤーであった。
移籍金はおよそ6800万ユーロという高額なものだったとされており、年俸についても1600万ユーロ+ボーナス最大400万ユーロという破格の待遇になっているようだ。
ジョアン・フェリックス

国籍:ポルトガル
移籍元:チェルシー
現所属:アル・ナスル
年俸:3500万ユーロ(およそ60.72億円)
ベンフィカで大ブレイクを果たしたジョアン・フェリックスが、1億2000万ユーロの移籍金でアトレティコ・マドリーへと加入したのが2019年。その6年後にまさかサウジアラビアへと行き着くとは思わなかっただろう。
初めて足を踏み入れたスペインで活躍しきれず、チェルシー、バルセロナ、ミランといったビッグクラブでも輝きを取り戻せなかった。
ローン移籍を繰り返すようなキャリアを過ごすなか、アル・ナスルは彼に移籍金2620万ポンド+ボーナス最大1750万ポンドを支払い、年俸3500万ユーロを約束したとのこと。
エンゾ・ミロ

国籍:フランス
移籍元:シュトゥットガルト
現所属:アル・アハリ
年俸:1000万ユーロ(およそ17.35億円)
フランスのU-23代表としてパリ五輪にも出場。シュトゥットガルトでは若くしてレギュラーとして活躍を見せ、2024-25シーズンにはブンデスリーガで6ゴールを決めた。
アトレティコ・マドリーやボルシア・ドルトムントへの移籍が噂されていたものの、驚くことに23歳の彼が選んだのはサウジアラビアのアル・アハリであった。
契約解除料は1800万ユーロだったが、移籍金はおよそ2800~3000万ユーロに達し、さらに年俸も1000万ユーロが支払われるとのこと。シュトゥットガルト時代は190万ユーロほどだったので、5倍以上にアップしたようだ。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。