プレミアリーグ開幕を控えるアーセナル。
今夏はシンガポールでACミランとニューカッスル、香港でトッテナム、英国に戻り、エミレーツカップでビジャレアルとのプレシーズンマッチを行った。
そこで眩いプレーを披露し注目を集めたのがマックス・ダウマンだ。
2009年12月31日生まれの15歳。現在アーセナルのアカデミーで研鑽を積んでいる彼は、13歳の時にアーセナルU18で初出場し、14歳でUEFAユースリーグ史上最年少得点を記録した。
イングランド代表にはU-16代表、そして今年のUEFA U17選手権にも選出された逸材である。
左利きでポジションは攻撃的MFと右のウイング。緩急、ボール技術を活かし敵陣に切り込み、味方との連携からでもゴールを奪えるアタッカーだ。
前述のシンガポールで行われたニューカッスル戦では強面のジョエリントンに果敢に臆せず挑み、PKを誘発。ビジャレアル戦でもPKを獲得した。
ミケル・アルテタ監督も『TalkSPORT』のインタビューで「彼は特別な才能を持っている。年齢を超えた冷静さと判断力があり、我々の哲学に完全にフィットしている」と褒めちぎっている。
アーセナルにはブカヨ・サカという絶対軸がチームを先導し、昨シーズン台頭したルイス・スケリー、イーサン・ヌワネリを始めとしたアカデミー卒のタレントを指揮官は積極的に起用している。
現在プレミアリーグでは16歳未満の公式戦出場は禁止されているが、アーセナルは彼を起用するために例外措置を申請する可能性もあるという。
まだまだ身体も華奢でプレミアリーグの激しい肉弾戦を戦えるまでには数年かかるかもしれないが、近い将来、ダウマンがサッカー界を席巻する日が来るかもしれない。