現在はJリーグを代表する「ビッグクラブ」となっているJ1・浦和レッズ。

そんな浦和には今までに一度だけJ2に降格した経験がある。

1999年のことである。

J2降格が決まった当時の裏話について、今月24日放送のフジテレビ系「ジャンクSPORTS」にて、浦和レッズに計14シーズン在籍した元日本代表FW岡野雅行氏が語った。

「サポーターを取るか?お金を取るか?」というテロップが出されると、岡野氏は「これは(J2に)降格するんじゃないかって時に僕ら若かったですし、代表も選ばれるチャンスがあるじゃないですか?そうすると他のチームからもオファーしてくれるんですよ、ウチに来ないかって」と、当時の裏事情を口にした。

「僕も1億円くらいのお話が来てたんですよ。だから落ちたらJ1でやりたいから行こうかなって思ってたんですね」と正直に続けた。

しかしJ2降格が決まった最終節・サンフレッチェ広島戦の終了後、「レッズのサポーターが泣きながら『岡野!1年で(J1に)上げてくれ!』」と声を掛けられたとのこと。

その想いが岡野氏の決意を揺るがせたのか、試合後の囲み取材時に去就を問われた際は「1年で上げるに決まってるじゃないですか!」と断言。

しかし冷静になると「みんな来てるわけですよ、(他チームからの)話が」「これ、みんないなくなったら終わりじゃないですか?」と気づき、即座に行動に出た。

「すぐ(後輩に)電話して『お前、分かってるんだろうな? やめたら、ぶっ殺すぞ!』って言い方をして。僕もちゃんと事務所に行って『みんなやめちゃうかもしれないから、みんなの給料を上げてもらえませんか?』って交渉しました」と、1年でのJ1復帰の秘訣を語った。

なお、現在の岡野氏は浦和レッズのブランドアンバサダーとして活動している。

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