昨シーズンからプレミアリーグのクリスタル・パレスでプレーする日本代表MF鎌田大地

29歳のMFは、フランクフルト時代に教えを受けたオリヴァー・グラスナー監督のもとで再びプレーすることになった。

加入1年目の昨シーズンは新天地への適応に苦しんだものの、本領を発揮できるようになった。

パレス公式によれば、グラスナー監督は、鎌田についてこう述べたそう。

「彼はプレミアリーグのサッカーに適応した。私がこの件について話した際に会長が言っていた言葉を引用したい。

イングランドでは『新加入選手はプレミアリーグに適応するのに1シーズンくらいかかる』と言われるが、今はもう我慢の限界だ!彼を起用すれば、2試合で適応すると思った。

大地も同じだったと思う。他リーグから入ってきた新加入選手たちは、フィジカル面やインテンシティに少し苦労する。

『インテンシティとは何か?』という議論が常にあるが、ランニングデータを見れば、ドイツなど他のリーグと何ら変わらない。

今のチャンピオンズリーグの試合を見れば、違いがあるのではなく、デュエルの激しさが分かる。審判が試合をそのまま進め、ファウルがない(ファウルをとらない)。つまり、ファウルが予想されるような多くの状況でね。

プレミアリーグに来たばかりの選手の多くがファウルだと思ってボールを失う。

そして、試合が続く間、彼らが芝生に座り込んでいるのを見ることになる。

そうなると、慣れるしかない。デュエルでもっと強くなるか、他の解決策を見つけなければならない。

(フィジカルが)最高に強くないなら、より素早くプレーして、より速く解決策を見つける。これが大地のケースだ。

彼は本当に素晴らしい選手、非常にテクニカルな選手だ。今の彼はより速く解決策を見つけられる。

彼は1年前より強くなったわけではない。より速く解決策を見つけられるようになった。今はより自信を持っている。

自分はこのレベルで戦えると確信している。最初は自信がなかった。

なぜなら、慣れ親しんだやり方が通用しないと感じていたからだ。自分のスタイルを適応させなければならなかった。

優秀な選手は適応するし、成長する。そして、プレミアリーグでも自分の役割を果たせることを示す。ここにいる多くの選手たちが、まさにその姿を目にしている。

モハメド・サラーもそうだった。チェルシーでプレミアリーグを初めて経験したが、うまくいかなかった。その後、彼はプレミアリーグを離れ、そして戻ってきた。

そして今、この10年間でプレミアリーグを席巻する選手の一人になった。これはそう簡単ではない。大地もそうだったと思う」

エジプト代表FWサラーは若くして移籍したチェルシーでは活躍できなかったが、セリエAでの経験を経て、リヴァプールに加入するとプレミアリーグで大活躍を続けてきた。

鎌田もサラーと同じように自分を適応させたとグラスナー監督は感じているようだ。

パレスは20日にアウェイでウェストハムと対戦する。

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