
[FIFAワールドカップ2026アジア最終予選(3次予選)第10節、男子日本代表 6-0 男子インドネシア代表、6月10日、大阪・市立吹田サッカースタジアム]
日本代表では2023年3月以来の先発出場となったFW町野修斗(ドイツ2部ホルシュタイン・キール)が1ゴール2アシストの活躍で、インドネシア代表撃破に貢献した。
既に8大会連続8度目のW杯出場を決めているサムライブルーは、アジア最終予選のグループCを7勝2分1敗の首位で突破し、来年に控えた本大会に向けて弾みをつけた。
先発復帰のストライカーが1得点2アシストで起用に応える
2023年3月のキリンチャレンジカップ2023コロンビア代表戦(1●2)以来となる先発出場のチャンスをつかみ取ったストライカーが、W杯に向けたサバイバルに意欲を示した。
「本当に限られた時間の中で、結果を出す選手がここ(日本代表)に居続けると思います。結果のところは意識しています」
この日、ホームに4位のインドネシア代表を迎えたサムライブルーは、ワントップに町野を起用。背番号18は身体を張ったキープと裏への抜け出しで、攻撃を活性化させた。
前線で身体を張った町野(右)「かなり前に食いついてくるディフェンダーと対峙していたので、スペースを空けるための駆け引きは常にしていました。
僕は二列目のすばらしい選手たちがのびのびとプレーしたり、前を向いてゴールに迫っていけるような、周りを生かすプレーが好きなんです。そして最後は僕が押し込むいいイメージがあります」とセンターフォワードとしてのタスクを遂行した。
チームメイトと息の合った連係を披露した町野は2アシストを記録。4-0で迎えた後半13分には、ボックス内中央の狭いスペースから抜け出すと、MF久保建英(スペイン1部レアル・ソシエダ)がふわりと上げたスルーパスに反応し、左足で押し込んだ。

「常に裏を狙っていました。走れば(パスが)出てくると思っていましたし、本当にすばらしいボールを(久保が)くれた。僕はしっかりと枠に飛ばすことだけを考えていました」と冷静なフィニッシュだった。
日本代表はさらに1得点を追加し、そのまま試合終了。6-0の大勝に貢献した町野だったが、「あと2得点は取れた」と悔しさを口にした。
2024-2025シーズンはドイツ1部のキールで公式戦34試合12得点3アシストをたたき出し、個人として充実のシーズンを過ごしたが、クラブはリーグを17位で終えて、来季は2部で戦う。
W杯初出場を目指すストライカーは来シーズンについて「まだ分からない」としつつ、「毎試合のように成長を感じられています。もうすぐ26歳になりますが、もっともっと伸びて、良くなれると自分でも確信しています」とさらなる成長を誓った。
(取材・文 浅野凜太郎)