
近年サッカー選手のデビューはどんどん早くなっており、10代でプロの舞台に出ることも珍しくはなくなった。
今回はイングランド・プレミアリーグの記録から「最も若い年齢で出場した選手」のベスト5をご紹介する。
5位:マシュー・ブリッグス
デビューしたチーム:フラム
デビューした年齢:16歳と68日
ガイアナ代表チームで長くプレーした左サイドの選手。イングランドで生まれ、各年代の代表チームでプレーしたエリートで、2006-07シーズンに16歳と65日という若さでプロデビューを飾った。
ただ、その後はなかなかポジションを掴むことができず、レイトン・オリエントへのローン移籍を経験。それからもピーターボロ、ブリストル・シティ、ワトフォードなどへ貸し出され、2014年にミルウォールへと完全移籍した。
それからは数多くの下部リーグのクラブを渡り歩き、2023年にイスミアンリーグ(7部)のホーシャムに加入してまもなく現役を引退した。
『Talksport』の記事によれば、建築現場で働きながら麻薬やアルコールに溺れる生活をしていたとのことで、プロサッカー選手組合を通してカウンセリングを受けていたようだ。現在はアマチュアでプレーしつつフラムで選手のメンタルをケアする仕事をしているという。
4位:ハーヴィー・エリオット

デビューしたチーム:フラム
デビューした年齢:16歳と30日
フラムでマシュー・ブリッグスのクラブ最年少デビュー記録を塗り替えたのがハーヴィー・エリオットだ。EFLカップでは15歳と174日で初出場し、その半年後にはプレミアリーグでもピッチに立った。
そして2019年夏にはリヴァプールへと移籍することになり、EFLカップにて16歳と174日でデビュー。アンフィールドでプレーした最年少選手という記録も持っている(16歳と209日)。
2020-21シーズンにはブラックバーン・ローヴァーズへの期限付き移籍を経験し、2部でレギュラーとして活躍。その後はリヴァプールに戻り、主力の一人としてプレーし続けている。
3位:ジェレミー・モンガ

デビューしたチーム:レスター・シティ
デビューした年齢:15歳と271日
コヴェントリー・シティの下部組織から8歳でレスター・シティに移籍した経験を持っているウイング。今年2月7日に行われたFAカップ4回戦で初めてメンバーに選ばれた。
そして4月7日に行われたプレミアリーグのニューカッスル戦でデビュー。その時の年齢は15歳と271日だった。
ニューカッスルのユニフォームスポンサーは賭博系の業者であるため、イギリスの法律上モンガが着用することができず、胸が空白のものを使うしかなかったと伝えられている。
なお、現在もレスターと提携しているラトクリフカレッジに通いながらプレーしている学生選手であり、今季は16歳と37日で2部リーグの歴史上最年少ゴール記録を更新している。
2位:マックス・ドーマン

デビューしたチーム:アーセナル
デビューした年齢:15歳と235日
ビレリキー・タウンというクラブでキャリアを初めたドーマン。その卓越した才能により、2015年に6歳でアーセナルの下部組織に移った。さらに13歳でU-18、14歳でU-19に昇格するなど、飛び級を重ねた。
そして2024年には14歳でプレミアリーグ2(U-23リーグ)に入り、2025-26シーズンにはトップチームへ。7月23日のプレシーズンマッチでACミランを相手にプレーし、その早熟さを見せつけた。
8月23日にはリーズ戦でプレミアリーグのピッチに立ち、15歳と235日という年齢でアーセナルの一員に。そしてアディショナルタイムにはPKを獲得し、5点目のゴールを導いた。
1位:イーサン・ヌワネリ

デビューしたチーム:アーセナル
デビューした年齢:15歳と181日
現在のイングランド・プレミアリーグで最年少記録を保持しているイーサン・ヌワネリ。8歳でアーセナルのアカデミーに加入し、2022年9月のブレントフォード戦で初めてピッチに立った。
2022-23シーズンはU-18のカテゴリーでスタートしたものの、それからすぐにプレミアリーグ2(U-23)に引き上げられ、1試合に出場した後すぐにトップチームへと合流した。
2024-25シーズンには26試合に出場するなどすでに主力の一人となっており、この夏には新たな長期契約を結んだとも伝えられている。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。