この夏にドイツ1部シュトゥットガルトからオーストリア随一の強豪レッドブル・ザルツブルクに移籍したチェイス・アンリ。

日本人の母とアメリカ人の父を持つ、188cmの大型ディフェンダーだ。

尚志高校からJリーグを経ずにドイツでプロになることを選んだ。

昨シーズンはシュトゥットガルトでトップチームデビューを果たすなどブレイクしかけたが、怪我などがあった後半戦は一転して苦しむことになった。

そういった状況で新天地を求めることになったが、怪我を抱えている彼は今年3月以降、試合から遠ざかっている。

そうしたなか、『Salzburg24』は、「レッドブル・ザルツブルクの新加入選手、チェイス・アンリの負傷をめぐる憶測」という話題を伝えていた。

「チェイス・アンリは慢性的な怪我に苦しんでいる。ザルツブルクは彼の健康状態について詳細なコメントを拒否しており、状況は依然として不透明だ。

ザルツブルクは移籍金200万ユーロ(約3.4億円)で彼を獲得したと報じられている。しかし、この夏の移籍は今のところ全く成果を上げていない。

この日本人選手の負傷にもかかわらず、ザルツブルクは獲得をためらわなかった。クラブがこの移籍で過度のリスクを負ったかどうかは、今後数ヶ月で明らかになるだろう。チェイスも今後数週間は欠場する。

本紙の取材に対して、ザルツブルクのトーマス・レッチュ監督は、不可解な回答をした。

『言いたいのはこうだ。チェイス・アンリについては、負傷でしばらく離脱する選手だと承知の上で獲得した。それだけで十分だ』

チェイスは自身の健康状態について詳細を明かさなかったため、憶測は依然として続いている。彼が契約した8月初旬には、まだ内転筋の負傷を抱えていると言われていた。

指揮官は、『彼が直近の試合には出場できないのは確実。チーム練習に合流するにはまだ長い道のりがある。そもそも、より正確な医学的診断は私の専門分野ではない』とも語っている」

詳細が分からない怪我の状態が不安視されているようだが、監督は、負傷を承知で獲得したと説明していたようだ。そのうえで、復帰までにはまだ時間がかかるとも述べていたとのこと。

実際、川村拓夢と北野颯太も所属するザルツブルクはUEFAヨーロッパリーグに出場するが、チェイス・アンリは登録メンバーから外れている。

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