かつて中田英寿氏もプレーしたイタリアの名門ローマ。

そのローマで期待される存在だったニコロー・ザニオーロが古巣相手に起こした騒動が物議を醸している。

ザニオーロはローマ在籍中の2019年に19歳でイタリア代表にデビューした元逸材だが、素行面に問題を抱えている。

2023年にローマを退団し、今年1月にガラタサライからフィオレンティーナにローン移籍していた。

そうしたなか、ローマはザニオーロが起こした騒動について声明を発表した。

「事実関係の徹底的な調査の結果、以下の通り声明を更新する。

5月26日夜、ヴィオラ・パークで行われたプリマヴェーラ(ユースチーム)のフィオレンティーナ対ローマの準決勝終了後、フィオレンティーナのトップチーム選手であるザニオーロが、認証を受けていないにもかかわらず、知人とともにローマのロッカールームに不法侵入した。

目撃者によると、ザニオーロは明らかに酩酊状態だった。彼はローマ専用のロッカールームで放尿し、選手たちを挑発し、言葉を交わすことなく19歳選手を殴打し、18選手をベンチに激しく押し付けた。彼は肩の手術から回復中だった。両選手は病院に向かうはめになり、それぞれ全治10日、全治21日とされた。

ローマは、若手選手たちへの完全な連帯を表明し、ヴィオラ・パークで発生した暴力的で不当な行為にひどく憤慨している。関係機関が正義を確実なものとし、イタリアサッカーの価値を守るために断固たる行動をとることを信じていている」

25歳になったザニオーロは、ユースチームの試合後にロッカールームに乱入し、放尿したうえ、若手選手に暴力的な行為に及んだという。

ザニオーロは「試合終了後、フィオレンティーナの選手たちを祝福するためにロッカールームに行き、その後ローマのロッカーにも挨拶に行ったが、彼らは私を侮辱し始めたので、状況の悪化を避けるために、その時点で去ることにした」と釈明。

その後、謝罪したものの、暴力行為はなかったとしている。

「昨日起きたことについて、心からお詫びする。不適切な対応をしたことは理解しており、責任は負う。試合後の困難な時に選手たちに寄り添い、ポジティブなメッセージを送りたいという一心で、あそこに行った。

残念ながら、ある少年に言葉で挑発され、誤った怒りを爆発させてしまった。若い選手たちの模範とならなければならないと自覚しているだけに、この過ちは自分にとって大きな痛手だ。

しかし、事実は伝えられているものとはかけ離れている。口論はあったが、身体的に攻撃的な行為はなかった」

『Sky』によれば、ザニオーロが起こした暴行騒動は、検察が捜査する見込み。

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