日本代表FW上田綺世が止まらない。
17日に行われたオランダ1部第3節延期分で、上田が所属するフェイエノールトはフォルトゥナ・シッタートと対戦。
前半40分、フェイエノールトは前線から連動したプレスをかけると相手のパスミスを誘発した。ゴール方向にこぼれたボールに上田が反応。ペナルティーエリア内に入り、左足ダイレクトで冷静にゴール左隅に流し込んだ。
上田はこのゴールでリーグ戦開幕5試合5得点とし、フローニンゲンのアイスランド代表FWブリュニョールヴル・ウィルムソンと並んで得点ランキング首位タイに立った。
フェイエノールトは後半28分にも追加点を挙げて、守備では日本代表DF渡辺剛も身体を張った守備で相手攻撃陣を完封。今季の同リーグで唯一の開幕5試合全勝となったフェイエノールトは首位をキープした。
先日、フェイエノールトのデニス・テ・クローゼ強化部長が上田について「グループの中で信じられないほどのプロフェッショナルだ」と評価していたが、この日の得点も、上田がひたむきにチャンスを伺い、相手のミスを突いたものだった。
また、ロビン・ファンペルシー監督はスポーツ専門テレビ局『ESPN』で「上田は今、最高の状態」と日本代表FWを賞賛し、「私がここに来てから、彼がこれほど長い間フィットしているのは初めてだ。アルネ(・スロット前監督)も以前からそのことを指摘していた。彼はここからさらに成長し、良くなっていくだろう」と語った。
この好調がシーズンを通して継続できれば、日本人選手初のオランダ1部得点王に輝く可能性も十分ありそうだ。