イスラエルのパレスチナ・ガザ地区での軍事作戦による人道的影響に対する抗議が世界中で高まっている。
ここ数週間は、イスラエルをサッカーなどスポーツの国際大会から排除するよう求める声もある。
そうした中、AP通信は現地時間25日に、UEFAが加盟国イスラエルの国際試合出場停止の賛否について緊急の投票を行うと報じた。
同メディアは「UEFAの20人の執行委員会の過半数は、イスラエルチームの国際試合の出場停止に賛成すると予想されている」と伝えている。
この投票によりイスラエルがUEFA主催の国際大会の出場停止措置を受けた場合は、来年のワールドカップ出場の妨げになることは確実だ。
また、今季のヨーロッパリーグ(EL)に出場しているイスラエル1部のマッカビ・テルアビブは、ギリシャ1部PAOKとの初戦を0-0で引き分けて勝点1を獲得したが、大会から締め出される可能性が高い。
同メディアはUEFAのこのような動きに対して「FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長とアメリカのドナルド・トランプ大統領の親密な関係を考えると、世界のサッカー団体FIFAがイスラエルを除外することを支持するかどうかは不明だ」と予測している。
FIFAは現在もイスラエルに対する措置についての言及を避けている。
先週、スペインのペドロ・サンチェス首相は2022年にロシアがウクライナへ侵攻してあらゆるスポーツの国際大会から出場停止を受けたときと同じように、イスラエルは国際的なスポーツイベントから追放されるべきだと述べた。
その他、ノルウェーサッカー連盟は10月11日にオスロで行われるイスラエルとのワールドカップ予選のチケット収益を、国境なき医師団によるガザでの人道支援活動に寄付することを約束。イタリアサッカーコーチ協会も、イスラエルの国際大会追放を求める書簡を同国サッカー協会に提出した。
イスラエルはベンジャミン・ネタニヤフ首相やモシュ・ズアレス同国サッカー連盟会長がUEFAからの追放を阻止しようと取り組んでいるが、欧州では日に日にイスラエル追放の機運が高まっている。