[J2第20節、ジェフユナイテッド千葉 0-1ジュビロ磐田、6月21日、千葉・フクダ電子アリーナ]

千葉は6位の磐田に敗れ、首位から陥落した。

この試合でキャプテンマークを巻いたMF田口泰士はボランチで先発出場。

集まった1万6820人の観客に勝利を届けたかった。

大観衆の前で首位陥落

ホームのリーグ戦における最多入場数となった2010年シーズンのJ2第26節柏レイソル戦(1万8031人)に次ぐ1万6820人がフクアリに詰めかけた。

田口はサポーターに向けて「これだけたくさんの方に来てもらっている中で勝てないのは、プロサッカー選手として良くない。(サポーターから)本当に毎試合パワーをもらっています。この人たちのために結果を残したいと本気で思っているので、きょうは悲しい思いをさせてスタジアムを帰らせてしまうのは、非常に申し訳ないです」と頭を下げた。

千葉は前半から相手にボールを支配され、得意のカウンターは実らず攻め手を欠いた。イレブンは昨季J1だった難敵相手に、シュート1本と抑え込まれた。

中盤の底からゲームメイクを試みた背番号4は「もっと自分たちから積極的にボールを奪いに行っても良かったと思います」と反省点を口にした。

決定機を作れなかった千葉は、前半24分にペナルティキックから失点。後半で巻き返しを図るも、枠内シュートは1本に留まり、今季のJ2第7節で敗れた磐田にシーズンダブルと屈した。

この試合の敗戦を受けて、千葉はJ2水戸ホーリーホックに首位を明け渡して2位となった。

田口は後半戦に向けて「自分たちは何も成し遂げていないチームですし、もう一回自分たちは挑戦者だということを一人、一人が強い気持ちを持ってやらないと、ズルズルと行ってしまう。

僕の中ではショックですけど、切り替えてやっていきたいと思います」と懸命に前を向いた。

次節は28日午後6時からアウェイ・富山県総合運動公園陸上競技場でカターレ富山と対戦する。

34歳のベテランは「後半戦がスタートしているという自覚を持って」とイレブンに奮起を呼びかけた。

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