J2創設2年目の2000年から同リーグを戦い続けている水戸ホーリーホック。

これまではどちらかというと残留争いを演じることが多かった彼らだが、今季は24節終了時点で2位に勝点6ポイント差の首位。

悲願のJ1初昇格に向けて勝点を積み重ねている。

茨城県水戸市を中心とした水戸のホームタウンでは、ピッチ内外で盛り上がりを見せている。一方で、よろしくない事象も発生しているようだ。

クラブは4日、「ファン・サポーターの皆さまへお願い」と題したリリースを発信。以下のように綴り、ファン・サポーターへ注意を促した。

「日頃より水戸ホーリーホックへの温かいご声援を賜り、誠にありがとうございます。

このたび、ファン・サポーターの皆さまへ、選手のプライベートに関する節度あるご対応について、改めてお願いを申し上げます。

現在、一部の選手の自宅付近に無断で荷物を届けたり、インターホンを鳴らすといった行為、プライベートな外出先での過度な接触やつきまとい行為が確認されています。

これらの行為は、選手およびそのご家族のプライバシーを著しく侵害し、安心・安全な日常生活を脅かすものであり、決して容認できるものではありません。

水戸ホーリーホックでは、ファン・サポーターの皆さまとの交流を大切にしており、限られた時間ではありますが、公開トレーニング後やホームゲームのチームバス出発前に、どなたでもご参加いただけるファンサービスの時間を設けています。

選手との交流は、こうした決められた時間・場所の中でお楽しみいただきますようお願いいたします。

また、選手たちはトレーニング後にはクールダウンや食事、試合後には睡眠や休息など、コンディション維持のため大切な時間を過ごしています。

そのため、ファンサービスの時間帯においても、ファンサービスエリアやバスの出発時間を過ぎた後の声かけや長時間の引き留め、過度なリクエストなどはご遠慮いただき、スタッフからのご案内には速やかに従っていただきますようご協力をお願いいたします。

夏休み期間中は、平日に来場が難しい方やお子さまたちにも選手との交流を楽しんでいただきたく、今後もファンサービスを継続していきたいと考えております。

しかしながら、こういった行為が続く場合には、ファンサービスの中止やルールの見直しも検討せざるを得ません。

日頃よりマナーやルールを守り、節度ある応援をしてくださっている多くのファン・サポーターの皆さまには心苦しいお願いとなりますが、改めてご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます」

一部の選手に関して、「自宅付近に無断で荷物を届けたり、インターホンを鳴らすといった行為、プライベートな外出先での過度な接触やつきまとい行為が確認されています」といったストーカー的行為が発生している模様。

また、夏休み期間中ということもあり、過度なファンサービスを求められることも増えているようだ。

水戸の代表取締役社長を務める小島耕氏もSNSでこのリリースのポストを引用。以下のように語り、危機感を口にした。

「残念ながら昨今クラブが定めるルールの違反行為や社会通念上、到底許されない行為が一部で出てしまっています。

クラブとしても毅然とした対応をすると同時に皆さんにはあらためての注意喚起となります。どうかご理解ください。

今後もこれまで同様の距離感を大事にしていきたいと思っていますが、一部の方でもそれが守らない場合は全体方針を変えざるを得ません」

週末行われたJ2第24節では、ロアッソ熊本にアウェイで1-2の逆転負けを喫した水戸。次戦は10日(日)、モンテディオ山形とアウェイで対戦する。

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