イングランド2部のサウサンプトンは6日、U-20日本代表FW高岡伶颯が、フランス3部ヴァランシエンヌへ1年間のレンタル移籍をすることが決まったと発表した。

高岡は2007年3月12日生まれの18歳。

宮崎県三股町出身で、地元の日章学園でエースストライカーとして活躍。165cmと小柄ながら、U-17日本代表として出場した2023年のU-17ワールドカップでは4得点を挙げ、日本のラウンド16進出に大きく貢献した。

高校卒業後の進路が注目されていたなか、高岡は国内外のさまざまなクラブへ練習参加を行った末、吉田麻也や南野拓実など何人もの日本人選手がプレーしてきたサウサンプトンへの加入を決断。今年初めに英国へ渡りプレーしてきた。

そこでの評価を経て、今季はヴァランシエンヌへ貸し出されることに。サウサンプトンは高岡のローンについて、「今シーズンの高岡の活躍を祈るとともに、その成長を見守っていきたいと思います」と公式サイトで述べている。

ヴァランシエンヌも同日、高岡の加入を発表。今回の移籍は、サウサンプトンとヴァランシエンヌが同じ「Sport Republic」グループに属していることによって実現したものだと明かした(松木玖生が昨季ローンされたギョズテペも同グループ)。

また、2001年にトヨタの工場が設立されて以来、ヴァランシエンヌ地域と日本との間には深い文化的・経済的なつながりがあり、その絆がサッカーのピッチ上でも新たな形で反映されることになったと綴っている。

以下は関係者のコメント。

サウサンプトン グループ・タレント戦略ディレクター アンディ・ゴールディ氏

「(高岡)伶颯のヴァランシエンヌへの期限付き移籍は、我々が進めている若手育成戦略における重要な一歩です。彼は2023年のU-17ワールドカップにも出場した日本代表の有望株であり、このクラブは彼の今季の成長にとって非常に良い環境です」

ヴァランシエンヌ 育成センターディレクター シモン・ロー氏

「伶颯の加入は、『Sport Republic』グループによるクラブ間連携の象徴と言えます。

昨年はジョアキム・カイ・サンダがサウサンプトンへ移籍し、今年は伶颯がヴァランシエンヌへ。このような動きは、選手個人にも、クラブ全体にも非常に有益な経験となるでしょう」

なお、高岡はヴァランシエンヌのリザーブチームへ加入するとのこと。ヴァランシエンヌのリザーブは昨季、5部のNational 3で最下位に終わり、今季は6部のRégional 1を戦う。

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