アメリカ女子サッカー界の判断に批判が集まっているようだ。

『ロイター通信』は19日、試合中に突然倒れ、心臓手術を行ったエンジェル・シティのU-20アメリカ女子代表DFセイヴィ・キングについての続報を伝えた。

9日に行われたNWSL(アメリカ女子リーグ)のエンジェル・シティ対ユタ・ロイヤルズの試合。後半29分、キングは突然ピッチへと倒れ込み、10分間の心肺蘇生措置が行われた後に担架で運ばれた。

試合はすぐに再開されエンジェル・シティが2-0で勝利しているが、この対応には批判が集まっている。

NWSLは後に「試合は中止にするべきだった」と認め、NWSLのジェシカ・バーマンコミッショナーは「今後、同様のケースが発生した場合は試合を中止する明確な方針を設ける」と語った。

なお、ロサンゼルスの病院に緊急搬送されたキングは、一命を取り留めたものの心臓に異常が見つかり14日に手術を受けた。18日には退院し、現在は自宅で家族とともに療養中だという。

心臓手術を無事に終えた同選手は19日に「この数日間、みなさんの愛とサポートがどれだけ自分の支えになったか、言葉では言い尽くせません。家族、祈ってくれたチームメイト、ファン、サッカーコミュニティ、そして命を救ってくれた医療チームに心から感謝しています」とコメントを発表。

クラブ側も声明で医療関係者への謝意と選手の全面サポートを表明した。

キングは同国世代別女子代表での実績も豊富なセンターバックで、今季はここまでリーグ戦8試合に出場。アメリカ女子サッカーの未来を担うタレントの今後の回復と復帰が期待される。

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