
[J2第19節モンテディオ山形 3-4 ベガルタ仙台、6月15日、NDソフトスタジアム山形]
山形は仙台に惜敗し、リーグ戦4連敗を喫した。これでリーグ戦5試合勝ちなしとなり、4勝5分10敗の勝点17で17位と降格圏手前に追い込まれた。
出口のない迷宮へ
山形はトンネルから出口のない迷宮へ迷い込んでしまったか。
敗戦後の監督記者会見は重苦しい空気が流れ、集まった記者たちも緊張した面持ちだ。絶対に負けられない宿敵相手の一戦を落とした渡邉晋監督は、終始険しい表情を浮かべていた。
「選手は非常にタフに頑張ったと思います。スタッフも日々の努力と尽力は素晴らしかったと思います。それらすべてを勝利に結びつけられなかったのは私の責任です。非常に悔しく、また大きな責任を感じています。ダービーなので、勝敗というものがなおさらクローズアップされます。リーグ戦では連敗していますし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と絞り出した。
直近ホーム2試合では甲府戦で0-4と完敗し、ダービーは3-4と敗れて計8失点を計上した。公式戦6試合連続で失点しており、守備面の難点が尽きない。
指揮官は「失点を一つ、一つ振り返れば、いろんな原因があると思います。
記者会見の最後に記者から5戦勝ちなし、4連敗の受け止めと、次節ブラウブリッツ秋田戦(22日午後2時秋田・ソユースタジアム)に向けてどう改善して臨むのかと問われた。
「敗戦の責任は監督の私にあるので、私自身が向き合わなければいけないと思っています。ただ、ここまで勝ちがなければ、その中で選手に自信を持ってやれとは言えない。選手が次のピッチで前を向いてプレーを選べるように、いろいろな工夫や変化をしていかなければいけないと感じています。
別にこれまでやっていないということではないです。私自身は120パーセントのエネルギーと情熱を注いでここまでやってきました。
失点の原因も含めて必ず理由はあるので、その理由が複数あるのであれば、どの理由から潰していくかという部分と、選手が前向きに前を選べるようなトレーニングや、システムをもう一度考えなければいけないと考えています」

5試合勝利なし、4連敗と、指揮官の去就が問われる成績に追い込まれたといっても過言ではない。次節に結果を出せるのか、その手腕が試されている。