アジアサッカー連盟は11日、AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)のグループステージの組み合わせを発表した。
日本から唯一参加する日テレ・東京ヴェルディベレーザは、グループCに入り、韓国の水原FCウィメン、北朝鮮の内故郷(ナゴヒャン)体育団、ミャンマーのISPE WFCとの対戦が決まった。
昨季の各国リーグ王者が集う同大会。その中でも注目は東京Vベレーザと同組に入った内故郷体育団だ。
同クラブは、北朝鮮のクラブとして初めてAWCL出場を決めたクラブで、予選ラウンドでは11-0、7-0、5-0と、3試合23得点無失点の圧倒的な成績で勝ち上がってきた。
北朝鮮は女子サッカー強豪国の一つとして知られており、代表チームでは多くの栄光を勝ち取ってきた。だが、クラブレベルでは代表チームのような成功を収められておらず、新型コロナウイルスが流行してからは、クラブチームが国際大会出場へ出場できない状況が続いた。
内故郷体育団のAWCL出場は、男子クラブも含めた北朝鮮クラブにとって約6年ぶりの国際大会復帰だ。
北朝鮮女子リーグで2度の優勝を誇る同クラブは、北朝鮮女子代表のFWキム・ギョンヨンやDFリ・ミョングムら北朝鮮女子代表の主力選手が多く在籍しており、初出場ながら手強い相手となりそうだ。
韓国の水原FCは、トッテナム・ウィメンやウェストハム・ウィメンなど欧州トップリーグでプレーした韓国女子代表MFチョ・ソヒョンが今季から加入。さらに、元東京VベレーザのDF西川彩華、前大宮アルディージャVENTUS(現RB大宮アルディージャWOMEN)のDF奥津礼菜ら日本人選手が在籍している。東京Vベレーザのサッカーを知る選手が在籍しているという点で、東京Vベレーザにとって難しい対戦相手になりそうだ。
ミャンマーのISPEは、内故郷体育団や水原FCほどの実力はないと見られるが、予選ラウンドでは3試合で20得点1失点の3連勝でグループステージに勝ち上がっており、何よりホームのアドバンテージがあるため油断はできない相手だ。
グループステージの組み合わせは以下の通り。
グループA
・メルボルン・シティWFC(オーストラリア)
・ホーチミン・シティI WFC(ベトナム)
・スタリオン・ラグナFC(フィリピン)
・ライオン・シティ・セーラーズWFC(シンガポール)
グループB
・武漢江大(中国)
・バム・カトゥーンWFC(イラン)
・イースト・ベンガルFC(インド)
・FCセヴィンチ(ウズベキスタン)
グループC
・水原FCウィメン(韓国)
・日テレ・東京ヴェルディベレーザ(日本)
・内故郷体育団(北朝鮮)
・ISPE WFC(ミャンマー)