
ブラジル1部コリンチャンスとキットサプライヤーのNikeは25日、今シーズンのサードユニフォームを発表した。
キットデザインは、Nikeと契約する主要クラブチームのサードユニフォームと同様に、懐かしのテンプレート「Total 90(トータル90)」を復活させている。
Corinthians 2025 Nike Third
コリンチャンス 2025 Nike サード ユニフォーム
新サードユニフォームは、ブラックを基調にオレンジの差し色が鮮やかなデザイン。主に2004年から2006年に使用したTotal 90の特徴的でもある、シャツを一周するように這わせるパイピングも再現されている。
ブラックはコリンチャンスお馴染みのキットカラーで、オレンジも定期的に使われる色。だが、ブラック基調にオレンジという配色は、2006年のサードモデル以来となる。

オレンジの単色で表現したエンブレムがスタイリッシュ。蛍光色のようなこのオレンジは、2000年代初頭のNikeのユニフォームを思い出させる。
バルセロナ、チェルシー、インテルなど各国の主要クラブも今季のサードに懐かしのTotal 90を採用しているが、コリンチャンスの今作は、よりノスタルジックだ。その理由は、右胸に付いた「丸囲みの番号」にある。

欧州選手権が開催された2004年に登場したTotal 90は、まず最初に代表チームに向けて投入されたデザイン。代表のユニフォームには必ず胸番号が付くが、それがコリンチャンスの今作と同じ「丸囲みの番号」だった。
胸番号を丸の中に納めるという発想は衝撃的。伝統から大きく逸脱した斬新さに当時は賛否両論となり、ビリヤードボールのような胸番号は、良くも悪くもTotal 90を象徴する存在となった。
それを再現したコリンチャンスの今作は、ある意味で完璧な“Total 90復活デザイン”と言えるかもしれない。

コリンチャンスのユニフォームと言えば、スポンサーロゴを付ける前後の“落差”が大きいことでも有名。今作も発表時点では非常にシンプルだったが、実際の試合用には胸・鎖骨・袖に多くの企業ロゴを付けているため、印象はだいぶ異なる。
象徴的な胸番号まで復活させたサードユニフォームは、クラブ公式オンラインストア、一部のNikeオンラインストアで販売中。