来月9月には世界各国で代表戦が行われる。

キュラソー代表は、W杯北中米カリブ海予選に向けたメンバーを発表し、タヒス・チョンを初招集した。

イングランド3部ルートンに所属する彼は25歳のウィンガーだ。

オランダの構成国であるキュラソー島で生まれた後、オランダの強豪フェイエノールトで育成されると、世界的名門マンチェスター・ユナイテッドに青田買いされた。

2019年には弱冠19歳で名門ユナイテッドのトップチームにデビュー。オランダのユース代表でもU-15~U-21時代に47試合に出場するなど将来を嘱望される存在だったが、その後はトーンダウンしていった。

そうしたなか、元オランダ代表監督であるディック・アドフォカートが率いるキュラソー代表に初めて招集されることになった。FIFAも26日付でオランダからキュラソーへの鞍替えを認めている(チョンは2021年のゴールドカップでキュラソー代表の予備メンバーに入ったが、その際は代表入りせず)。

すると、中国の『Sohu』は、「中国代表は、また帰化スター選手を失った。キュラソー出身のタヒス・チョンだ。彼は以前、中国サッカー協会にオファーを出していたはずが、キュラソーに帰化した」と伝えていた。

チョンは中国系の「4世」にあたるとされ、一部で中国代表入りに前向きと伝えられたことがあった。

そのため、同紙は「チョンは、中国代表が強化を切実するポジションであるアタッカーの専門家だ。しかし、キュラソー帰化を決意したことで、代表チームの明るい希望は消え去った」とも伝えている。

なお、中国はすでに2026年W杯予選敗退が決定。

一方、キュラソーは、来月から北中米カリブ海予選3回戦が始まる。11月までの6試合でジャマイカ、トリニダードトバゴ、バミューダと同じグループBの1位になれば、W杯行きが確定(2位は大陸間プレーオフ行きの可能性)。

キュラソーは、オランダ領アンティル時代を含めてもW杯に出場したことはない。

ちなみに、ともにオランダ代表であるアーセナルDFユリエン・ティンバーやチェルシーDFヨレル・ハトもキュラソーにルーツを持つ選手(生まれはオランダ)。

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