
2025年のFIFAクラブワールドカップは、6月14日から7月13日までアメリカ合衆国で開催される。今大会では新フォーマットが導入され、世界の名門クラブが1億2500万ドルという巨額の賞金を懸けて激突する。
チャンピオンズリーグの発展型とも言えるこの大会は、かつてないほど注目が集まっており、サッカー界にとって新たな時代の幕開けを告げるものとなる。
しかし、世界の強豪クラブが次々とアメリカに集う一方で、その舞台に立つことができないビッグクラブも存在する。今回は、その中でも注目すべき「クラブワールドカップに出場しないベストチーム」を5つ紹介する。
アーセナル
国籍:イングランド
アーセナルが2025年のクラブワールドカップに出場できないことは、2021年から2024年にヨーロッパで存在感を示していなかったという過去が反映されている。
イングランドのエリートクラブの一つであるにもかかわらず、アーセナルはチャンピオンズリーグでのトロフィーを一度も獲得していないし、2021-22シーズンはヨーロッパの舞台にも出ていない。
レヴァークーゼン

国籍:ドイツ
シャビ・アロンソ監督に率いられたレヴァークーゼンは、2023-24シーズンにドイツ・ブンデスリーガを無敗で制覇。さらにカップ戦も含めて国内三冠を達成している。
しかし、ドイツ勢の出場枠は2チームのみ。バイエルン・ミュンヘン(2021年CL優勝)とボルシア・ドルトムント(欧州大会で安定した成績)がその枠を埋めたため、ランキング13位だったレバークーゼンは涙を呑むことになった。
ただ、シャビ・アロンソ監督はすでにレアル・マドリーに就任することが決まっており、指揮官としてクラブワールドカップに臨むことになる。
ACミラン

国籍:イタリア
チャンピオンズリーグで通算7度の優勝を誇るACミランは、2022-23シーズンにチャンピオンズリーグ準決勝進出を果たすなど復調の兆しを見せてきた。
ただ、セルジオ・コンセイソン監督の下で迎えた2024-25シーズンは不安定な成績に終わり、所属している一流選手の実力を発揮させることはできなかった。
そしてクラブワールドカップのイタリアに割り当てられた2つの枠はインテル(2023年CL決勝進出)とユヴェントス(安定した欧州成績)が獲得している。
バルセロナ

国籍:スペイン
サッカー界の頂点に返り咲いたといえるバルセロナ。リオネル・メッシ退団や財政的な混乱など様々な問題を乗り越えて、今季は象徴的なシーズンになった。
ただ、それと同時に2025年のクラブワールドカップに出られないこともある意味象徴的なものだ。
スペインの2枠はレアル・マドリード(2024年CL優勝)とアトレティコ・マドリード(欧州大会で安定した実績)に与えられており、バルセロナは2021年から2023年までチャンピオンズリーグに出場できなかったことが大きく響いた。
リヴァプール

国籍:イングランド
遠藤航が所属しているリヴァプール。今シーズンのプレミアリーグを制覇しており、チャンピオンズリーグでも6回の優勝を誇り、クラブワールドカップでも2019年に頂点に立った。
しかしクラブワールドカップはヨーロッパ各国それぞれから2クラブずつの招待枠しかないため、イングランドはマンチェスター・シティとチェルシーに確保されていた。
2022-23シーズンはチャンピオンズリーグのラウンド16で敗退し、次年度はヨーロッパリーグ出場にとどまった。それがポイントを減らし、チェルシーに及ばなかったのだ。