
[J2第19節ベガルタ仙台4-3モンテディオ山形、6月15日、NDソフトスタジアム山形]
仙台は宿敵・山形を破ってみちのくダービーを制し、2試合ぶりの白星を勝ち取った。
仙台MF武田英寿が芸術的な左足フリーキックで決勝弾を叩き込み、死闘を制した。
芸術的FKで死闘決着
試合終了間際、3-3の後半47分に劇的な決着となった。
ゴール中央でプレースキッカーを任された武田は左足で流れるようにボールを蹴ると、美しい弧を描きながらゴール左隅へと吸い込まれていった。
ゴールが決まると仙台サポーターが陣取るアウェイゴール裏にイレブンが駆け寄り、喜びを爆発させた。
今季J1浦和レッズから仙台へ完全移籍した武田は、この日の決勝点が仙台での初ゴールとなった。「仙台に来て初ゴールだったので、この地で頑張れていることに感謝しています」と笑顔を浮かべた。
試合終了後にイレブンと歓喜を爆発させた武田(左から二人目)小学生時代に仙台のアカデミーに通っていた武田は、みちのくダービーの前座試合としてNDソフトスタジアム山形のピッチで試合をしていた。
懐かしのスタジアムでプロとして忘れられない芸術的な決勝弾を挙げて感慨深げにしていた。
「仙台のサポーター、山形のサポーターの皆さんも、この試合にかけている思いは、スタジアムについた段階から伝わってきたので、絶対に負けられないという思いはピッチ、スタジアムを含めて全体で感じていました」
仙台は勝点36で4位に付け、首位ジェフユナイテッド千葉との勝点差は2までに縮まった。
武田は「勝って次を迎えるということも、すごく勢いがつくと思います。みちのくダービーという大きな戦いで、このような勝ち方をできたことは、次につながる自信がつくと思います。勝ってかぶとを占めるじゃないですけど、気を抜くことなく全員が戦っていると思うので、J1昇格だけを目指して(後半戦に向けて)いい準備をしたいと思います」と後半戦に向けて意気込んだ。
次節は22日午後6時にホームでヴァンフォーレ甲府を迎える。