9月1日が夏の移籍市場最終日となるイタリア。

昨シーズンのセリエAで10位だったコモは、1日に元イングランド代表MFデル・アリとの契約解除を発表した。

「コモとデル・アリは、双方合意の上で契約解除に合意した。彼は定期的にプレーする機会を切望しており、クラブの当面の計画には含まれていなかったため、移籍期間終了前に袂を分かつことが正しい決断だと判断した。クラブはコモでのデルの活躍に感謝し、今後の成功を祈っている」

デル・アリは2024年夏にエヴァートンを退団した後に無所属となり、今年1月にコモと契約。だが、3月のミラン戦で途中出場から一発退場になると、それ以降は出場機会なし。今シーズンは構想外になっており、わずか9分しかプレーできずに退団することになった。

現在29歳のデル・アリは、弱冠19歳で代表デビューを果たすなど逸材として期待されていたが、近年は停滞が続いている。

複雑な家庭環境で育ち、「7歳で喫煙、8歳でドラッグの取引を始めた」と自ら告白したこともある。

イタリア紙『fanpage』は、「デル・アリのコモでの冒険は、悲しみに暮れる日々の中で幕を閉じた。笑顔を取り戻すことは叶わず。29歳という若さで引退を考えるまでに至った。近年の成績は極めて悪く、買い手も見つからず、現時点で唯一の解決策はコモとの契約解除だった」と伝えている。

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