世界的強豪のバルセロナがプレシーズンツアーで日本と韓国を訪れた。
7月27日のヴィッセル神戸戦は、プロモーターの契約違反によって中止の危機に陥ったが、神戸の会長でもある楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長の尽力で無事開催された。
その後、韓国に向かったバルサは7月31日にFCソウル、8月4日に大邱FCとの試合を行った。
ただ、韓国の『NATE』によれば、大邱戦では空席も目立ったそうで、高額なチケット価格などがその要因になったようだ。
「チケット高すぎ?バルセロナの大邱戦はほぼ空席。
チケット価格の計算ミスがあったようだ。1階席が45万~50万ウォン(4.7~5.3万円)だったためか、1階席は、実際に使われている席よりも空席の方が多かった模様。
1階席だけでなく、3階席もかなり空いていた。6万2482人の観客を集めたソウル戦とは異なり、大邱戦は興行的に成功しなかったようだ。
バルサは、4日午後8時に大邱スタジアムでキックオフされた大邱戦に5-0で勝利した。
率直に言って、この試合は期待外れだった。1階席と2階席の多くは空席で、中央3階席も同様だった。
大邱スタジアムの4階席には「DAEGU」の文字が描かれており、通常は満席時には見えないが、この日ははっきりと見えた。
1階席のチケットは45万~50万ウォンと高額だったため、それも当然だろう。
チケット価格の高さに加え、試合が月曜日開催だったこと、大邱の暑さと断続的な雨、陸上競技場を備えたスタジアムの視界不良、人口と購買力がソウルのような世界的大都市ではないことなどが、この不本意な結果につながった。
ソウル戦は、(韓国ナンバーワンとされる)チキンブランドbb.qの投資にも影響を受けたようだ。同社は大量のチケットを購入し、消費者向けに抽選会を実施した。
大邱スタジアムの収容人数6万6000人は多すぎるという指摘もあるかもしれないが、7月31日にソウルワールドカップ競技場で行われたバルサ対ソウル戦は6万2482人の観客を集めており、平日の試合だったことを考えると、状況はそれほど変わらないと言える。
実際、バルサ戦はソウル首都圏で開催されなくても、観戦したいという人は多い。課題はチケット価格と開催地にある。収益を上げつつ観客を呼び込む適切なチケット価格を設定するのは容易ではない。
主催者は観客者数を45,183人と発表したが、空席が多いように見えたことを考えると、45,000人という数字は驚くべきものと言える」
なお、ソウルの人口は約960万人、大邱の人口は約236万人。
bb.q社は、1995年の会社設立から30周年を記念して、バルサ対ソウル戦に3万人を招待するキャンペーンを展開したそう。同社は今回のイベントに約100億ウォン(10.6億円)を投資したとも。
現在、世界57カ国で700店舗以上を展開する同社は、2030年までにマクドナルドを超えて5万店舗に拡大するという壮大な目標を掲げているとのこと。