
14日に開幕を迎えたEURO2024。ヨーロッパの予選を勝ち抜いた23国とホストのドイツが参加し、激しい戦いが繰り広げられている。
今回は『Squawka』から、今季のリーグ戦におけるスタッツを分析した上での「EURO2024の最高のボランチ」TOP5をご紹介する。
ハカン・チャルハノール
代表:トルコ
所属クラブ:インテル
ハカン・チャルハノールがセットプレーだけの10番であった時代はとうに過ぎ去っており、彼は中盤の底で様々な役割を果たしている。セリエAで圧倒的な強さを見せたインテルのプレーを指揮しているのは彼だ。
今季はインテルの中でパス回数、パス成功数、タッチ数で最多を記録しており、セットプレーでのアシストは2回、ペナルティキック成功数が10回と止まったボールを蹴らせたら右に出るものはいない。
今や守備の点でも彼は穴にならず、タックル数とボール奪取数でもトップレベルの成績を収めている。
ヨエイ・フェールマン

代表:オランダ
所属クラブ:PSVアイントホーフェン
フレンキー・デ・ヨングとテウン・コープマイネルスはともに好成績を残したが、負傷のために両者がEURO2024への出場を辞退した。そしてオランダの中盤で鍵を握るのはフェールマンとなる。
今季のPSVアイントホーフェンで創造力の源となった彼は16アシストという素晴らしい成績を残しており、セットプレーのエキスパートでもあり、ビルドアップに卓越したプレーメーカーでもある。
イェルディ・スホーテン

代表:オランダ
所属クラブ:PSVアイントホーフェン
PSVアイントホーフェンでフェールマンとともに戦っているイェルディ・スホーテンも、データ上では非常に優れた成績を残した選手である。29試合に出場して211回のボール奪取と54回のタックルを記録。さらに136回のデュエルに成功しながら、オフェンシブサードに162回のパスを通した。
今季の活躍によってオランダ代表に復帰した27歳のスホーテンにとって、このEURO2024は彼の実力を売り込むために最高の舞台になる。
ロドリ

代表:スペイン
所属クラブ:マンチェスター・シティ
ロドリを抜きにしてトップミッドフィルダーのリストは完成しない。彼は地味な役割が多いことからなかなか個人賞に恵まれないが、どんなチームにとっても有益な存在だ。
今季のプレミアリーグで235回ものボール奪取を記録しており、フィールドプレイヤーではブルーノ・ギマランイスに次ぐ2位だった。さらに敵陣へのパスを277回成功させており、攻撃面の起点としても欠かせない。
トニ・クロース

代表:ドイツ
所属クラブ:レアル・マドリー
トニ・クロースにとってはサッカー選手として最後の試合となる。すでに現役引退を発表している彼であるが、そのキャリアはまだ頂点を極めている。ラ・リーガでは91.55%のパス成功率を持ち、前方へのパスが90.28%、ロングパスも85.87%の成功率を誇る。
ナーゲルスマン監督の説得によって久しぶりにドイツ代表へと復帰した彼とイルカイ・ギュンドアンのコンビは、まさにEURO2024で最も見るべきラインである。