セレッソ大阪は9日、FW北野颯太がオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクへ完全移籍することになったと発表した。
北野は2004年8月13日生まれの20歳。
世代別の日本代表でも活躍し、2023年にはU-20ワールドカップへ出場。当時はまだ器用さが光る万能型のアタッカーだったが、2024年夏にオランダ1部アルメレ・シティへ練習参加したことで、FWとして大きく成長した。
迎えた今季、J1開幕戦となったガンバ大阪とのダービーマッチで2ゴール1アシストを記録すると、その後も攻守にアグレッシブな姿勢でチームをけん引していた。以下は北野のコメント。
「ザルツブルクに移籍することになりました。僕の思いはホームゲームで皆さんに伝えたことが全てです。セレッソ大阪で出会えた全ての方に感謝しています。恩返しができるように頑張ってきます!約10年間ありがとうございました!!」
なお、ザルツブルクも同じタイミングで北野の獲得を発表しており、背番号は8に決定。スポーツダイレクターのルーヴェン・シュレーダー氏と北野はそれぞれこのように語っている。
ルーヴェン・シュレーダー氏
「我々は以前から北野颯太に注目しており、非常に綿密にスカウティングを行ってきました。
攻撃ではセンターフォワードまであらゆるポジションをこなせる選手です。彼の能力とポテンシャルは、FCレッドブル・ザルツブルクの哲学にぴったり合致しています。
もちろんまずは我々のクラブに馴染む必要がありますが、我々としても、同じ日本人選手である川村拓夢とともに、それをしっかりサポートしていきます」
北野颯太
「FCレッドブル・ザルツブルクでの最大の目標は、チームとともにタイトルを獲得すること、そして自分自身を選手として、人間として成長させることです。川村拓夢選手とはまだ直接会ったことはありませんが、自分の移籍が決まったときにすぐに連絡を取り、『一緒にプレーできるのを楽しみにしています』と伝えました。
自分のプレースタイルは、守るのが難しいスペースに入り込んでいくことです。ゴールもアシストもできる選手だと自負しています」
レッドブル・ザルツブルクは今月アメリカで開催されるクラブワールドカップに出場。グループステージではパチューカ、アル・ヒラル、レアル・マドリーと対戦する。