
先週末に開幕を迎えたイングランド・プレミアリーグ。世界で最もスターが集まる裕福なコンペティションであり、あらゆるクラブにタレントがひしめき合っている。
今回は『The Football Faithful』から「2025-26シーズンに証明すべきところがあるプレミアリーグの選手たち」をご紹介する。
マルティン・ウーデゴール
クラブ:アーセナル
ウーデゴールはアーセナルのキャプテンの一人であり、プレミアリーグで屈指の才能があるミッドフィルダーであるかもしれないが、昨シーズンは多くの疑問符に直面することになった。
過去2シーズン連続でゴール数が減少しており、2024-25のプレミアリーグでは3回しかネットを揺らせず。前年度は8点、その前は15点も決めていたにもかかわらずだ。
また、ボールを触る回数が多くなりすぎて攻撃を遅らせている傾向も見られ、それに対する批判を受ける場面もあった。
おそらくそれはカウンターを得意とするガブリエウ・マルティネリの不調にも繋がっているはずだ。容赦のない走りを武器とするヴィクトル・ギョケレシュが加入する今季、彼はスタイルの変更を求められるだろう。
ドニェル・マレン

クラブ:アストン・ヴィラ
ドニェル・マレンが1月のマーケットでアストン・ヴィラへと移籍した際、チャンピオンズリーグに参加できることに興奮を隠していなかった。
しかしその数週間後、彼はチャンピオンズリーグのメンバーから外れることになり、マーカス・ラッシュフォードとマルコス・アセンシオが登録された。
ボルシア・ドルトムントから加入して以来、プレミアリーグでは2回しか先発の機会がなかったものの、3ゴールを決めるなど実力派発揮した。
そしてラッシュフォードとアセンシオが退団した今、彼の舞台は整った。ワールドカップを前にオランダ代表での立場を確固たるものにするためにも、レギュラー獲得とゴール量産が義務付けられるシーズンになるだろう。
ジャック・グリリッシュ

クラブ:エヴァートン
彼にとっての新しいシーズンは、新しい挑戦である。マンチェスター・シティからエヴァートンへと1年間の期限付きで移籍した。
この2歳のウインガーは、過去2シーズンにマンチェスター・シティで苦しんだ過去を背負い、エヴァートンでキャリアを再建させることを目指している。
特に昨季はジョゼップ・グアルディオラ監督の信頼を得られず、リーグでわずか7回の先発に留まった。1億ポンドに達する移籍金で加入したにもかかわらず、シティではそれに値する立場を与えられることはなかった。
来年夏にワールドカップがあることを考えれば、イングランド代表でのポジションを取り戻すためにも重要なシーズンになる。
フィル・フォーデン

クラブ:マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティでのレギュラーを務めたキャリア最高のシーズンを経て、昨季は逆に苦しい1年を過ごしたフォーデン。ピッチ内外の問題が彼を悩ませ、わずかに地位を後退させたといえる。
プレミアリーグで28試合に出場して7ゴールというのは決して悪い成績ではないが、彼に求められているのはもっと決定的な数字だ。彼の不調がチームに大きな影響を与えたことは間違いない。
ケヴィン・デ・ブライネの退団を受けて、シティはフォーデンにより一層大きな活躍を期待している。ここでさらなる飛躍を遂げられるかどうかが、今後の彼のキャリアに大きな影響を与えるだろう。
マヌエル・ウガルテ

クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
今マンチェスター・ユナイテッドの選手たちは、他のクラブとは比較にならないほどに厳しい目を向けられている。
オールド・トラッフォードのスポットライトは非常に眩しいものだが、昨季のマヌエル・ウガルテはそれに苦戦していた。闘志あふれるプレーの一方、ボールを扱うプレーに限界があるとも評価された。
パリ・サンジェルマンでも1年で放出の憂き目に遭ったが、彼はもしかしたらポゼッションベースのチームには合わないのかもしれないと懸念されている。
ルーベン・アモリン監督は依然として彼が攻撃的なサッカーに適応できると期待している。今季ウガルテがユナイテッドで存在感を発揮できるのかどうかという点が、クラブの浮沈をも左右することになるだろう。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。