
近年はサッカークラブにおいて選手の年齢を重視することが多くなり、今後の価値上昇が見込まれる若手選手の存在が目立つようになっている。
今回は『CIES football-observatory』のデータから「5大リーグで最も選手の平均年齢が若いクラブ」のTOP7を特集する。
7位:ヴェルダー・ブレーメン
所属リーグ:ドイツ
平均年齢:25.01歳
主な若手選手:長田澪、サミュエル・ムバングラ、ケケ・トップ、パトリス・コヴィッチなど
ドイツ・ブンデスリーガ2番目の若さであったのはヴェルダー・ブレーメン。今季は21歳の日系GKであるミオ・バックハウス(長田澪)がレギュラーで起用されたことで話題になった。
25歳の菅原由勢がちょうどクラブの平均的な年齢で、彼よりも年下のヴィクター・ボニフェイスやサミュエル・ムバングラ、ケケ・トップなど若手がすでにトップチームで存在感を見せている。
6位:アイントラハト・フランクフルト

所属リーグ:ドイツ
平均年齢:24.48歳
主な若手選手:ジャン・ウズン、ジャン=マテオ・バオヤ、ウーゴ・ラルソン、ナサニエル・ブラウン、エリー・ワイなど
堂安律が所属しているフランクフルトは、ドイツ・ブンデスリーガで最も平均年齢が若いチームだ。ロビン・コッホやマリオ・ゲッツェらベテランが引き上げてはいるものの、数多くのヤングスターが結果を残している。
ジャン・ウズンやエリアル・バウムが10代にして高い評価を受けているほか、20代前半のバオヤやラルソン、コリンズ、ブラウン、チャイビ、クナウフなども高い価値を持っている。
5位:トゥールーズ

所属リーグ:フランス
平均年齢:24.38歳
主な若手選手:ギヨーム・レステ、ノア・エジュマ、エメルソン、アレクシ・ヴォサなど
ル・アーヴルなどと並び、「育成の名門クラブ」として知られているトゥールーズ。フランス・リーグアンではストラスブール、PSGに次ぐ3番目の若さとなっている。
ゴールキーパーには飛び級でパリ五輪の守護神を務めた20歳のレステが起用されているほか、ヴォサーやエジュマなどもトップチームに絡む。21歳のブラジル人FWエメルソンもブレイク中だ。
4位:チェルシー

所属リーグ:イングランド
平均年齢:24.36歳
主な若手選手:ジェレミー・ギッテンス、リアム・デラップ、アレハンドロ・ガルナチョ、コール・パーマー、ジョレル・ハトなど
トッド・ボーリー新会長の下で大型補強を繰り返してきたチェルシー。多額の資金を注入した結果、チームにはたくさんの有望な若手選手が所属することになった。
下部組織からも数多くのタレントが輩出されているほか、若手をストラスブールに貸し出して修行させている。将来に向けたチームの再建が急速に進められている。
3位:パルマ

所属リーグ:イタリア
平均年齢:24.26歳
主な若手選手:鈴木彩艶、ベンジャミン・クレマスキ、マンデラ・ケイタ、アドリアン・ベルナベなど
日本代表GKの鈴木彩艶が所属しているパルマ。昨季はセリエBからの昇格組として戦いに臨み、残留に成功した。
夏にはジョン・レオーニやアンジュ=ヨアン・ボニーなど数多くの若手選手を引き抜かれたものの、大きくメンバーを入れ替えた今季もスタートから6試合で1勝2分3敗とそこそこの成績を残している。
2位:PSG

所属リーグ:フランス
平均年齢:24.09歳
主な若手選手:デシーレ・ドゥエ、ワレン・ザイール=エメリ、イブラヒム・エンバイなど
数年前までは世界のベテラン選手が数々所属していたチームだったが、ルイス・エンリケ監督の下で若手主体のクラブへと変貌を遂げ、昨季はチャンピオンズリーグ制覇まで成し遂げた。
新進気鋭のヤングスターが数々プレーしている上、今季は17歳のイブラヒム・エンバイまでブレイクの片鱗を見せており、育成の巧みさが輝いている。
1位:ストラスブール

所属リーグ:フランス
平均年齢:21.45歳
主な若手選手:ケンドリー・パエス、エマヌエル・エメガ、ママドゥ・サールなど
フランスリーグを戦うストラスブールは、5大リーグで最も平均年齢が若いチーム。所属している選手の60%以上が21歳以下であり、大胆な人事を行っている。
それができる理由は、このチームがチェルシーのファームクラブであるという点が大きい。今季は提携先からケンドリー・パエス、ママドゥ・サール、マイク・パンデルスを借りており、ベン・チルウェルを獲得している。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。