世界的強豪チーム、悲願の欧州制覇達成!監督は骨肉腫で9歳で死去した愛娘に捧げる
世界的強豪チーム、悲願の欧州制覇達成!監督は骨肉腫で9歳で死去した愛娘に捧げる

欧州最強クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦が現地31日に行われ、PSGがインテルを5-0で下して、初優勝を飾った。

PSGは2011年にカタールの投資系ファンドに買収されて世界的金満クラブになったが、ついに悲願だった欧州制覇を成し遂げた。

スペイン人のルイス・エンリケ監督が優勝後に着ていたTシャツも話題になっている。

亡き娘、シャナさんの姿をアニメ風に描いたものだったのだ。

愛娘シャナさんは2019年に骨肉腫と診断されると、5か月の闘病の末に死去。エンリケ監督は1月にこう語っていた。

「ベルリンでのチャンピオンズリーグ決勝で優勝した後、娘と一緒にピッチにバルセロナの旗を立てた素晴らしい写真が今でも思い出される。

PSGでも同じことができればいいね。娘はそこにはいない。物理的にはいないだろうが、心はそこにいてくれるだろう。私にとってそれはとても大切なことだ」

2015年、当時、エンリケ監督が率いていたバルサは、ベルリンのオリンピアシュタディオンで行われたCL決勝でユヴェントスを3-1で下して優勝を達成。指揮官は、愛娘とともに喜びを分かち合った。

その再現をしたいと語っていたが、それを成し遂げた形。

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PSGファンたちも指揮官と亡き娘の姿を描いた巨大横断幕を掲げていた。

エンリケ監督は「歴史を作ることはシーズン初めからずっと目標だった。今こそ祝うべき時だ!選手とファンの間に真の繋がりを感じたよ」と優勝後に喜びを口にしていた。また、「最後にファンが家族を称える旗を掲げてくれたのを見て、とても感動した。でも、いつも娘のことを考えている」とも話していた。

昨季限りでPSGを去り、レアル・マドリーに移籍したキリアン・エムバペも「ついにこの大事な日がやってきた。クラブらしい勝利だ。PSG、おめでとう」と古巣の初優勝を祝福している。

一方、かつて長友佑都が所属したインテルは、4度目の欧州制覇を叶えることはできなかった。

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