
7月から9月にかけて行われた移籍マーケットにおいて、数多くの選手が新しいクラブへと加入した。異なった環境に馴染むためには時間がかかるものだが、時にはすぐに違ったチームに馴染むことができる選手もいる。
今回は『Planet Football』から「すぐに成功を収めた夏の移籍選手」をご紹介する。
ジャック・グリリッシュ
加入したクラブ:エヴァートン
ジャック・グリリッシュのマンチェスター・シティへの移籍は、1億ポンドもの資金が動くほどの大型取引だったが、それは決して成功に終わったとはいい難いものになった。
しかしながら、今季ローンの形でエヴァートンへと移籍した彼はすぐに「1億ポンドの価値を感じさせた」人物であることを証明した。196分の出場で4アシストを決め、ゴールを導く活躍をした。
このような創造性こそ、デイヴィッド・モイーズ監督が率いるチームの中に欠けていたものであり、グリリッシュは必要とされる場所で再び「違いを生み出す存在」となっている。
ルイス・ディアス

加入したクラブ:バイエルン・ミュンヘン
17ゴールを決めてプレミアリーグ優勝を果たしたシーズンを終え、ルイス・ディアスはリヴァプールを離れることを選択。7500万ユーロの移籍金でバイエルン・ミュンヘンへと加入した。
キングスレイ・コマンを失ったバイエルンでいきなり力を発揮し、スーパーカップでのデビュー戦でゴールを決めた他、ブンデスリーガでも最初の3試合で2得点。
彼は90分あたり平均1ゴールを決めており、3.5本のシュートを放ち、3回のドリブルを成功させて2.5回のチャンスを創出している。まさにバイエルンの救世主となっている。
堂安律

加入したクラブ:フランクフルト
ウーゴ・エキティケを売却したことにより、今季のアイントラハト・フランクフルトは多くの資金を得て、フライブルクから堂安律を獲得することに成功した。
この投資は有効に活用されているように見える。堂安はわずか3試合で4ゴール1アシストを記録しており、エキティケの退団で削がれた得点力を補って余りある活躍を見せている。
それ以外でも、90分あたり平均2本以上のシュートを放っており、2回以上のチャンスを創出している。フランクフルトも好調なスタートを切っており、ヨーロッパへの挑戦を本格化させている。
ジョアン・ペドロ

加入したクラブ:チェルシー
チェルシーはこの夏に5500万ポンドもの移籍金を支払い、クラブワールドカップでジョアン・ペドロを実戦投入した。
ブライトンからやってきた彼は大会での3試合で4ゴールを決め、さらにプレミアリーグでも最初の3試合で2ゴール3アシストを記録。チームの新たなエースとして君臨しつつある。
1試合平均3本のシュートを放っているほか、90分あたり7回ものデュエルに勝利している。またフィットネスコーチや理学療法士、専属シェフを雇っているほど意識も高い選手で、チェルシーに与えている影響も大きいそうだ。
ウーゴ・エキティケ

加入したクラブ:リヴァプール
リヴァプールはウーゴ・エキティケの獲得に向けて9500万ユーロもの移籍金を支払った。PSGで満足できる成績を残せなかった彼であるが、アイントラハト・フランクフルトで15ゴールを決めて評価を高めた人物だ。
コミュニティ・シールドでゴールを決めたあと、ボーンマス戦とニューカッスル戦でもネットを揺らし、リヴァプールの新しいエースとして期待できるプレーを見せている。
1試合平均2本未満のシュート数でありながらもゴール数を稼いでおり、その効率性や決定力は明らかだ。パスの供給源がもう少し多くなれば、さらに大きな活躍を見せるはず。