昨季限りで現役を引退した元日本代表の柿谷曜一朗氏が「キングス・リーグ・ワールドカップ・クラブ2025」への参加を辞退すると発表した。
フランスで来月1日から開催される7人制サッカー世界大会の「キングス・リーグ・ワールドカップ・クラブ2025」への参加を表明していた柿谷氏。
しかし28日、ムラッシュFCの公式Youtubeチャンネルに登場した柿谷氏は「フランスには行けなくなりました」と、現役時代から慢性的に抱えていたアキレス腱の痛みにより、同大会への参加を見送るとメンバーに告げた。
柿谷氏は「去年引退を決めた理由のひとつとしてアキレス腱がだいぶ痛くて、約4か月くらいほぼほぼ強度の高いトレーニングはしていなかった」と、時おり言葉を詰まらせながら、辞退の理由を説明した。
「みんなと1回練習して試合を見て、『このままじゃあかんな』と思ってちょっと練習の強度を上げてやっていた矢先、もう朝起きて階段を降りる時も、階段の上り降りもできないような。これは現役中にもよくあってそれを隠して隠してやって、チームにすごい迷惑をかけた」
「でもなんとかキングスを盛り上げたいし、みんなの力になりたい。もっとみんなと一緒にいる時間を増やして絶対優勝したいという気持ちはすごい強くて。ただそれと自分がプレーしてチームに迷惑をかけるのはまた別の話だしということで、加藤さんに自分から『プレーで活躍できないと思います。そしてこの痛みを隠してみんなの前でプレーするのは失礼やと思うし、自分より絶対動ける選手は他にいると思う。だから別の選手を連れていってあげてほしい』とお願いしました」
ムラッシュFCは6月1日の初戦でフランスのF2Rと対戦予定。柿谷氏はアドバイザーとして日本からチームを支えるという。