英語リスニングの勉強法でおすすめなのは、オーバーラッピング、シャドーイング、ディクテーション、リプロダクションの4つ。

名前は聞いたことはあるけれど、どうやるのかよくわからないという人もいるのではないだろうか。


今回は、スタサプ英語講師の肘井学先生に、それぞれどんな勉強法なのか詳しく聞いた。

自分に合ったリスニング勉強法で成績アップを目指そう!

教えてくれたのは
肘井 学先生
英語リスニングの勉強法、何から始める?大学受験、共通テストの...の画像はこちら >>

慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。英検1級取得。
さまざまな予備校の教壇に立ち、現在はリクルート運営のネット講義サービス「スタディサプリ」で講師を務める。
その授業は、高校生から英語を学び直す社会人まで、圧倒的な満足度を誇る。
とくに、「英文読解」の講座は年間約25万人が受講する盛況ぶり。
また、全国各地の高校で講演活動も行う。
著書に、『改訂版 大学入試 肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本』『大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編』(KADOKAWA)などがある。キミは大丈夫?英語のリスニングの間違った勉強法洋楽をただ聞き流すだけだったり、洋画をただ観たりするだけではリスニング能力は一向に向上しません。

リスニングには、正しい勉強法があるので、紹介していきます。

英語のリスニングを向上させる勉強法
英語リスニングの勉強法、何から始める?大学受験、共通テストのリスニング対策のポイントも
※正しい勉強法をマスターしてリスニング力を向上させよう
リスニングには、ただ闇雲に英語を聞くのではなく、きちんとした練習方法があります。

オーバーラッピングオーバーラッピングは、英語が書かれたスクリプトを見ながら、音声に合わせて発声していきます。


一つの文章につき、10回程度やるとよいでしょう。

簡単にできるので、おすすめになります。

シャドーイングシャドーイングは、オーバーラッピングと異なり、スクリプトを見ずに音声だけを頼りに発声していく練習方法です。

聞こえてきた音声を影のように後ろから続けて発声していく方法です。

オーバーラッピングより負荷が高い分、リスニング能力も一気に引き上げてくれます。

非常におすすめの練習方法です。

ディクテーションディクテーションとは、流れてきた音声を聞き取って、紙に英語を書き留める練習方法です。

リスニングの正確性を向上させてくれます。

特に、前置詞などは聞き落としがちなので、ディクテーションを続けることで、前置詞や接続詞などの比較的弱く読まれる音も聞き取れるようになります。

リプロダクションリプロダクションとは、流れてくる英語の音声を、一文単位で止めて、口頭で発声していく練習方法です。

流れてくる音声を記憶していないとできない作業なので、リスニングの練習方法でも難易度が高い方法になります。

通訳の人たちの訓練で導入されていますが、リスニング力と内容理解の両方を高める練習方法です。


難易度が高い分、とても効果があるので、余力がある人はトライしてみましょう。

英語のリスニング力をさらに鍛えるコツ
英語リスニングの勉強法、何から始める?大学受験、共通テストのリスニング対策のポイントも
※試験対策以外にも、リスニング力を鍛える方法はある!
試験対策以外で、英語のリスニング能力を高める方法を紹介していきます。

洋楽を、歌詞を見ながらオーバーラッピング洋楽はただ聞き流しているだけでは、まったくリスニング能力は上がりません。

しかし、歌詞を見ながら発声していると、リスニング力の向上にも役立ちます。

好きな曲を聞きながらリスニング力が上がるので、一石二鳥の方法になります。

洋画を英語字幕にしてオーバーラッピング洋画も、ただ観ているだけではリスニング能力は上がりません。

一方で、英語字幕にして、俳優のセリフに合わせてオーバーラッピングしていくと、とても力が付きます。

英語の資格試験の音声よりも、実際の英会話ははるかにスピードが速いので、とてもよい練習になります。

同時に、これが実際の英語だと実感できるでしょう。

CNNニュースを、スクリプトを見ながらオーバーラッピングこちらも、かなり速いスピードの英語です。

もっとも、ニュースなので、洋画のようなブロークンな表現は使われずに、フォーマルな表現が使われるので、とてもよい勉強になるでしょう。

共通テストのリスニング対策共通テストのリスニングの対策法を紹介します。


事前準備がとても大切共通テストのリスニングでは、試験の音声が流れるまでの事前準備が大事になります。

いわゆる「先読み」という技術ですが、これをやるとやらないとでは、正解の精度がまったく異なるほどです。

まずは、「先読み」の技術をマスターしましょう。

問題ごとの対策法をマスターする「先読み」でどの表現に着目するのかが重要になります。

問題によって、選択肢から先読みする、問題のリード文だけ先読みするものがあるので、参考書等で正しい方法論を身に付けましょう。

最後は、根本のリス二ング力が勝負を決める最後は、根本のリスニング力を高めることが重要です。

毎日のオーバーラッピング、シャドーイングで、確実なリスニング力を高めていきましょう。

英語のリスニングの勉強 Q&A
英語リスニングの勉強法、何から始める?大学受験、共通テストのリスニング対策のポイントも
※英語のリスニングの勉強についてみんながギモンに思うことを肘井先生に聞いてみたQ. リスニングはいつから、何年生から始めるべき?リスニングの勉強は、早くから始めるにこしたことはありません。

よって、一年生から始めるとよいでしょう。

Q. リスニングの勉強は1日どれくらいやればいい?1日30分程度を続けるだけで、リスニングはとても得意になります。

「継続は力なり」と思って、続けていきましょう。

Q. リスニングは大学入試、英検でも重要?リスニングは、大学受験でも、特に共通テストで出題されるので重要です。


英検でもリスニングの問題は出題されるので大事になります。

まとめリスニングは、練習をしたことがないと、誰しも苦手になってしまいます。

この記事で紹介した、正しい練習方法を継続すれば、誰でも必ず得意になるので、信じて続けてみてください。

「継続は力なり」は、リスニングにも当てはまります。

文/肘井学 (スタディサプリ英語講師) 構成/編集部

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<肘井先生の著書>

入門レベルには
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