ウォータータウン・デイリータイムズ紙が報じたところでは、シェイン・ピシェ被告(26歳)は14歳の少女をレイプした事件で有罪を認めたが、判決はたった10年間の保護観察だった。
地元TV局WWNYTVによると、ピシェ被告が14歳の少女と会ったのは彼が運転していたバスの中。被害者の母親の主張によれば、ピシェ被告は被害者の少女と友人を家に誘い、酒を飲ませてレイプしたという。
2018年9月、ピシェ被告は第2級強姦、および児童の福祉を危険にさらし、児童に不法に酒を飲ませた罪で逮捕、起訴された。2019年2月、被告は第3級強姦で有罪を認めた。検察側は被告をレベル2の性犯罪者に分類するよう勧告していたが、マクラスキー判事はレベル1の分類を選択した。
ニューヨーク州条例によると、レベル1に分類されたピシェ被告は今後20年間、性犯罪者として登録が義務付けられる。だが刑事司法局(DCJS)の性犯罪者データベースでは氏名を記載するのはレベル2、レベル3の性犯罪者としているため、被告の氏名は記載されない。DCJSのWEBサイトには、「法律により、DCJSはレベル1の性犯罪者をwebサイト上に掲載することはできません」とあり、彼の氏名はデータベースを検索しても出てこないことになる。
判決を受け、ピシェ被告の刑が軽すぎると考える多くの人々が不満を口にしている。
民主党員で元弁護士のマクラスキー判事は、2011年にニューヨーク州第5地区の高位裁判所判事に選出され、任期は2025年末まで。これまでにも波紋を呼ぶ判決を下したことで知られている。今年初めには、家庭内の痴話喧嘩で逮捕されたトランスジェンダーの女性が警察から嫌がらせと差別を受けたと主張し、人権部に調査を要求していた件で、判事は女性の訴えを棄却した。女性の主張によれば、警察官は彼女を男扱いし、「そういう格好を何年やっているんだ?」というような侮辱的な質問をしたという。また、警察官から署に連行された際、全裸にされたうえ性的暴行を受けたと主張した。
ローリングストーン氏はマクラスキー判事に電話でコメントを求めたが、返答は得られなかった。
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