BiSH「JAM」のMVでは”影響を受けた人物”としてモーニング娘。7代目リーダーの新垣里沙と対面したり、自身のTwitterでは握手会レポも掲載したりする。今も現場派である彼女の声を聞いた。
ファン目線で見たモー娘。の魅力
スマイレージがデビューして、和田彩花さんに一目惚れして。それがきっかけでハロー!プロジェクトをすごく好きになったんです。その後、家族でくら寿司に行ったらモーニング娘。とコラボしていて、ノートとシールを貰ったんですね。そのときに「新垣里沙さん可愛いな」と思って、2010年秋ツアーのDVDをチェックしたりして、本格的にハマったのは9期オーディションの頃だと思います。最初に行ったライブは卒業前の高橋愛ちゃんの最後のハロコン。友達と一緒に中野サンプラザに行きました。
当時、本気で結婚したいと思うくらい新垣さんに恋していて、声もカッコいいし自分にはないものを持ってるところがカッコよくて。新垣さんはグループの中でリーダー的な存在、お母さん的な存在にもなれるし、自分が消極的なタイプだからこそ、どんな瞬間でも「わぁ!」って驚かされるんですよ。ライブ中の歌もパフォーマンスも煽りもすごく好きで。

新垣里沙の卒業シングル「恋愛ハンター」の特典イベントに行った後、直筆で感想を綴ったノート用紙。「当時は純粋に”この人と結婚したい!”っていう感じで新垣さんのことが好きでした」(リンリン)
2012年春のコンサートツアーから、ほぼ欠かさずモーニング娘。のライブには足を運んでると思います。でも卒業公演は学校のテスト期間に被ることが多くて、田中れいなさんや道重さゆみさんの卒コンも行けませんでした。でも春秋のツアーはどこか一回は観に行くようにしていて。
私はモーニング娘。を可愛いアイドルとして捉えていたので、「レインボーピンク」のような曲が好きだったし、一方で新垣さんが目立つカッコいい曲も好きでした。だからEDM路線になってからはサウンドよりも歌詞をよくチェックするようになったんです。歌詞の中で共感できるところを探していくうちに、自然と曲もだんだん好きになっていきました。
音楽的なことは私には分かりませんが、当時は大人の道重さんと田中さんがグループを引っ張って、他のメンバーはまだ幼い感じだったから、EDMのクールさとモーニング娘。がそんなにマッチしてなかったと思ってました。ただでさえ私はプラチナ期のカッコよさを知っていたので、余計にそういう印象を受けてしまって。でも、みんな年齢を重ねて成長したことで曲とマッチしてきたと思います。小田さくらちゃんも今めっちゃセクシーな感じですし、カッコいいも可愛いも全部揃ってる。私的にはいよいよ来た!という感じです。
時代が変わっても一人ひとりに物語がある
ライブを観てるときは自分の好きな子をずっと目で追ってます。あとは名前を呼んだり曲中の歌詞をコールしたり。「One・Two・Three」だったら「One」とか「Two」とか「Three」のときにみんなでジャンプしたり、「わがまま 気のまま 愛のジョーク」もみんなで最後叫んだりとか。あとBiSHに入ってからはステージ上のメンバーの動きを追ってしまいますね。歌割りが少ないメンバーってとにかく移動距離が多いんですよ。ただ単に可愛いから追っかけていたのが、「実はあんなに動き回っていたんだ!」っていうふうに見方が変わりました。
モーニング娘。19のライブで自分がマネしたいと思ってるポイントは、表情とかマイクの持ち方とかですね。「オイ! オイ!」って煽るマイク一つ取っても、めっちゃ客席に向けてくれてる感があるんです。一個一個の動作にすごくこだわっているし、表情も完璧。いつ誰を見ても間違いないですし、「モーニング娘。19で一つになろう」という気持ちがステージでちゃんと表現されている。
私は武道館コンサートにも行くので、例えば曲の1番と2番で客席への向きを変えたりとか、センターステージならではの見せ方も好きなんです。だからBiSHで去年幕張メッセでセンターステージを使ってライブをしたとき、「プロミスザスター」でまさに同じようなことをやってみました。ハシヤスメ(・アツコ)も「私もそんな感じでやりたい」って言ってくれて。そもそも私はアイドルが好きだから、BiSHのなかでも特に可愛い曲が好きなんです。「DA DANCE!!」「VOMiT SONG」「パール」とか。
モーニング娘。19を引っ張っている子たちは私と同世代なんです。自分と同い年くらいの子たちが、20年の歴史を背負って頑張っている。人気をずっと維持していて、今も武道館でコンサートが続けられるって凄いです。メンバーには加入と卒業の繰り返しがあって、一人ひとりに物語がありますよね。かえでぃーさん(加賀楓)の加入が武道館で発表されたとき、私は客席にいたんですけど、研修生時代からかえでぃーさんをずっと知ってたから、私も大泣きしてしまって。このまま研修生で終わってしまうんじゃないかと思っていたので、本当によかったなって。あと、小田さくらちゃんがオーディションで歌った「Be Alive」もめっちゃ感動して、それをきっかけに「Be Alive」が大好きになったし、時代が変わっても一人ひとりに物語があって、モーニング娘。に愛情を注いでるのが伝わるんです。
今はフォーメーションダンスという武器もあるから、グループが一つになってるっていう一体感もすごく感じます。それに昔も今もトークは面白いですし、いじられキャラ、ぶりっ子キャラ、しっかり者のキャラとか、ちょっと抜けてるキャラとか、きれいに色分けされてますよね。そういうところも含めて、いつの時代もめっちゃモーニング娘。が好きです。

ピンポス(ピンナップポスター)、生写真、タオル、Tシャツ、ツーショットのチェキ、ファンクラブ限定プレゼントで当選した佐藤優樹の直筆サイン入りチェキ(リンリンいわく「これが一番のお宝だと思う」)など、これまでに収集したグッズの一部。
リンリン
楽器を持たないパンクバンド、BiSHのメンバー。2015年8月加入。昨年12月、幕張メッセ9・10・11ホールでBiSH史上最大規模のワンマン公演 ”THE NUDE”を開催。7月3日にはメジャー3rdアルバム『CARROTS and STiCKS』がリリースされる。
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