コロナでの自粛が明けて、友達のパーティーでDJをする機会があった。その日はヒップホップのイベントだと分かっていたので、事前準備として「Serato DJ Pro」というDJソフトウェアにあらかじめ曲を入れていった。自分の出番はトップだったので開場30分前に現場入りした。その日のイベントのオーガナイザーが機材セッティングをしていると早速機材トラブルが発生した。
会場がDJブースを設置したバーのような場所だったため、機材に詳しいPAがいない。加えて、DJ機材とPCを繋げる為に必要なインターフェイスの「SL4」が無いのと、DJソフトを動かす為に必要なコントロールCDが無かった。その場にいた他のDJと一緒にみんなで配線を変えたりしてみたが、結局私のPCは動かないままオープン時間になった。
その日はUSBでプレイするDJが2人、「rekordbox」というPCで曲の管理やDJパフォーマンスが出来るソフトを使うDJが2人、「Serato DJ Pro」を使うDJが私を含め3人だった。オープンしてお客さんが入って来てしまったのでイベント中に音を止めることは出来ず、USBでプレイするDJが代わりに繋いでくれた。結局、その日はPCでDJをする5人が思うようにプレイすることができずに終わった。
クラブでDJ活動をするにあたって、機材トラブルに見舞われるのはよくあることだ。どんなトラブルが起きても、DJの役目は音を止めずフロアを盛り上げなければいけない。
そこでよく話題になるのは、USB派か、PC派かということだ。それぞれにメリットがあり、デメリットがある。
私はPCでのプレイスタイルが好きだが、大きな会場でDJをした際にジャンプと出音の振動で波形が合わず、曲と曲を繋ぐMIXがうまくいかなかった。あと充電が4%を切ると音がブツブツとなってしまったのが不便に感じた。しかし、画面が見やすく曲を探すのが簡単というメリットがある。
USBは、常設の機材のスペックに左右される。機材が古いと耳だけで正確に合わせてMIXをしなければならない。また消耗品で壊れやすいというデメリットがある。しかし、手軽で荷物が少なく済むことや今回のようにインターフェイスを挟まなくてもプレイが出来るのが魅力的だ。
それから最近一番驚いたのはSDカードでのプレイスタイルがあると知ったこと。USBとは違い、機材の中に入れて蓋をするので振動で抜けたりする心配が無いそうだ。
クラブDJとして活動していくには様々な現場での経験が必要であり、判断力や知識がとても大切だとあらためて考えた出来事だった。
【画像】セクシーな衣装でDJブースに立つ高橋しょう子(写真)
飽き性な私がギターを飽きない理由
初めてギターを買った時、教則本でCコードなどの練習をしていたが、つまらなすぎてすぐに飽きた。当時は目標があった。弾きたい曲があったのと、人前でプレイがしてみたかったのだ。指が痛くて挫折しかけたが、とりあえず目標だけでも達成してからやめようと思った。
しかし次から次へと課題が見えて、完璧主義の私はもやもやしてしまった。ビブラートが上手になりたい、ギターソロを弾いてみたいなど、悔しくてついつい練習をしてしまう。
人との出会いが増えて音楽仲間に刺激されることもあった。家で黙々と練習しているだけだったら、とっくにやめていたと思う。私よりギターが上手い人を見て、その人みたいに弾けるようになりたいなと思ったり、バンドで出演するライブのために練習をしたり、それを繰り返すうちにできることが増えていった。
今はコンパクトエフェクターやマルチアンプを探すのが好きだ。
エフェクターもどんどんいいものが開発されていくので、探し始めたらキリがない。ゲームやドラマなどはエンディングまでたどり着いたら一気につまらなくなってしまうが、ギターの道には終わりがない。
プロの超絶ギタリストと呼ばれる人でさえも毎日練習を欠かさず、いまだに自分のことを下手だと思うことがあるらしい。他人から見れば十分に凄いのだが、本人には課題が見えていて、今でもやるべきことがたくさんあるという。
それを聞いた時、ギターにはゴールがないと、ある意味絶望感を感じた。それと同時に、完璧主義な私にとっては、一生追求できるものを見つけてうれしく思った。
【画像】セクシー女優・高橋しょう子が語る「究極のコミュニケーション」のあり方(写真8点)