セックスワーカーたちに愛用されている18禁のサブスクリプション型ソーシャルメディアプラットフォーム「OnlyFans」に突如参入した女優兼シンガーのベラ・ソーン。1日で100万ドル(約1億円)を売り上げたことが、古参のセックスワーカーたちの怒りを買った。


「メインストリームの人間を引き入れることで、セックスや売春に対する偏見と戦い、セックスという言葉について回るネガティヴなイメージを取り除く。私がやろうとしたのはそういうことだった。もっと多くの人をサイトに集めれば、コンテンツクリエイターの収入をさらに増やせると思ったの」。8月29日、ソーンはこのような一連のツイートを投稿した。「サイトへの関心を高めたかった、もっと多くの人がサイトに来れば偏見がなくなる可能性も増えると思ったから。でも、そうすることで皆さんを傷つけてしまいました」

OnlyFansではクリエイターがファンに直接コンテンツを販売できる。2016年の立ち上げ以来、主にセックスワーカーたちが利用していた。今年3月にアメリカがCOVID-19のパンデミックに見舞われてからは、会員登録数が飛躍的に急増。ビヨンセは「Savage」リミックスでOnlyFansに触れ、カーディ・Bやブラックチャイナといったセレブたちも参入した。8月後半、ソーンが同プラットフォームへの参入を発表すると、瞬く間に新記録を達成。開始24時間で100万ドル以上を稼いだ初のクリエイターとなり、その週の終わりには200万ドルのセールスを達成した。

だがソーシャルメディアでは、OnlyFansで生計を立てる大勢のセックスワーカーが不満の声を上げた。
その多くは、プラットフォームがメインストリーム化することで市場が飽和状態になり、サイト頼みのセックスワーカーたちが周辺に追いやられるという懸念だった(ローリングストーン誌が以前報じたように、OnlyFansで活動するセックスワーカーの多くは、プラットフォームから徐々に締め出しを受けていると案じている。OnlyFansはこうした主張を否定した)。それに加え、ソーンが1週目でひと山当てた後、OnlyFansは課金システムを変更し、1投稿あたりの料金設定とチップ制度を設けた。こうした変更はソーンの成功と関係があるのでは、と言う者も多い。OnlyFans側は「特定のユーザーに基づく」変更ではないとしている。

セックスワーカーを傷つけるつもりは全くなかったと強調

もうひとつ多くのセックスワーカーが槍玉に挙げているのが、ロサンゼルスタイムズ紙でソーンが、OnlyFansに参入したのはショーン・ベイカー監督の新作映画の役作りのためだ、と発言したことだ。その後ベイカー監督は、現在そういったプロジェクトはいっさい抱えていないと否定。ソーンとは将来的なコラボレーションの可能性を話し合っただけだと言った。また「風俗業界に害を及ぼさないためにも、セックスワーカーと相談して今後の対策を練るよう、彼女のチームに助言した」そうだ。

謝罪の中でソーンは、OnlyFansで生計を立てるセックスワーカーを傷つけるつもりは全くなかったと強調。参入を決めたのも――昨年Pornhub用のアダルト映画を監督したとき同様――「セックスにまつわる偏見をなんとかしよう」という思いからだった、と述べた。

さらに彼女はこう続けた。
「私はメインストリームの人間。メッセージを届ける声と影響力があったら、(それを)使って人助けしたり、自分以外の大きな目的のために応援したいと思うでしょう。でも、そうする中で皆さんを傷つけてしまった。心からお詫びします」

さらにソーンは、OnlyFansと会合を開いてポリシー変更について話し合ったと明かし、「これは間違いだった、ごめんなさい」と述べた。また「取り上げてほしいアイデアや不満があったらコメントして」とOnlyFansの会員に呼びかけ、「各自のページのリンクと写真を送ってくれたら、私がみんなを宣伝するわ」と付け加えた。

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from Rolling Stone US
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